ジェーシービー(JCB)の債務整理

投稿日:2017年11月23日 更新日:

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★この記事を読んでわかること
  • JCBカードで有名な「株式会社ジェーシービー」の滞納解決方法として、債務整理、時効援用、過払い金返還請求について解説。
  • JCBのクレジットカードには、「株式会社ジェーシービー」が発行する「JCBカード」等のほかに、「他の信販会社が発行するJCBブランドのクレジットカード」があるため注意が必要。
  • 事情があって返済が苦しい、お金がなくて払えない等の場合、債務整理により返済を減額・免除して解決できる場合がある。
  • ジェーシービーの滞納について、「ニッテレ債権回収」や「子浩法律事務所」などが督促を行う場合もある。その場合は、時効債権である可能性もあり、消滅時効の援用で返済義務を帳消しにできる可能性もある。
  • また、平成19年ごろまでの一括返済に対して、過払い金が発生しているケースもある。返還請求を行うことで取り戻せると期待できる。

この記事では、株式会社ジェーシービーの債務整理や時効援用、過払い金返還請求などについて解説していきます。

JCBカード等で有名な株式会社ジェーシービーですが、こうしたクレジットカード等の返済・支払いでお困りの方に、解決に役立つ情報をまとめていきます。
また、JCBカードだけでなく、

JCBの支払いや返済のほかにも、借金やローン返済で困っている
(JCBの滞納で督促を行うことがある)ニッテレ債権回収や子浩法律事務所から取り立てを受けている

といった場合も含めて、トータルでの解決方法をお伝えしていきます。

 

株式会社ジェーシービーとJCBカードの違いについて

本題に入る前に、一つ重要なポイントを確認しておきましょう。
普段あまり意識することは少ないと思いますが、実は株式会社ジェーシービーのクレジットカードと、JCBブランドのカードには違いがあります。

“JCB”という名前は、クレジットカードの名前でもあり、同時に“クレジットカードの国際決済ブランドの名前”でもあります。
ですので、JCBのクレジットカードと言っても、実際には以下の2種類にわかれます。

1:株式会社ジェーシービーの発行する、カード名としての「JCB」 JCBカード、JCBゴールドなど
2:他の信販会社が発行するカードの、クレジット決済ブランド名としての「JCB」 セゾンカード、イオンカード、楽天カード、エポスカード等、その他のクレジットカードにおける“JCB”を選択したもの

ここでは1:株式会社ジェーシービーのクレジットカードや各種サービス、またはジェーシービーが保証会社となってる銀行ローンや信金ローンなどを対象に、解説をしていきます。

 

<株式会社ジェーシービーの主なサービス>

  • JCBカード、JCBゴールド、JCB CARD Wなどの個人向けクレジットカード
  • JCB法人カード、JCBゴールド法人カードなどの法人向けクレジットカード
  • キャッシング(リボ払い、一括払い)
  • JCB CARD LOAN FAITHなどキャッシング専用カード(カードローン)
  • 各地の銀行や信金などへの信用保証業務

この記事で扱っていく「JCB」は、上記の「株式会社ジェーシービー」の各種サービスになります。
なお、以下のものは、ブランド名としてはJCBと入っていますが、発行会社などが異なるため、別の記事で扱います。

JCBブランドのカードを発行している信販会社の主な事例
イオンカード等を発行している信販会社 イオンクレジットサービス
セゾンカードやUCカード等を発行している信販会社 クレディセゾン
オリコカード等を発行している信販会社 オリエントコーポレーション
ニコスカードなどを発行している信販会社 三菱UFJニコス
オーエムシーカード等を発行している信販会社 セディナ

 

JCBの支払いや返済が返せない・払えない…そんな場合は

それでは、JCBのクレジットカードや各種サービスで、支払い・返済が延滞してしまうと、どうなるのか見ていきましょう。

JCBの返済や支払いが延滞すると…

おおまかな取り立ての流れとしては、次のようになるでしょう。

強制解約、ブラックリスト
期限の利益喪失による“一括返済催告”
法的手続き(支払督促、訴訟など)
強制執行(差し押え)

こうした督促と同時に、督促状、催告状、一括返済催告状、法的手続き開始予告、最終通告…などの郵便による督促や、電話による催告も行われるでしょう。
また、これに加えて“ニッテレ債権回収”や“子浩法律事務所”による督促が行われる事例もあります。

督促の流れと詳しい解説は、「JCBのクレジットカードが返せない…無料相談できる債務整理の窓口」の記事にてお届けしていきます。

JCBの滞納で“一括返済催告”を受けると、自分ひとりでの解決は困難に

JCBに限らず、返済滞納で困ってしまう一番の理由は、「払って解決」が難しいところにあります。特に、“期限の利益喪失による一括返済催告”と“ブラックリスト”が、難しさの大きな要因になります。

分割払い・リボ払いで組んだローンや支払いも、“全額一括返済”を求められるため、請求額が一気に何十万円・何百万円と跳ね上がってしまう

ブラックリストになり、他社ローン等の審査も通らなくなるため、「おまとめ・借り換え」なども利用できない

こうした制度上の仕組みの理由から、“自分ひとりで解決するのは困難”といえます。

JCBの滞納で一括返済を求められたら、債務整理の検討を

上記でご説明した通り、JCBなどの滞納で一括返済を求められると、“自分の力で解決”するのは難しくなります。
そのため、こうした場合の救済措置である“債務整理”を活用し、返済の減額・免除・再分割などを検討するべきでしょう。

債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」とありますが、必ずしも自己破産になるとは限りません。

例えば、困っているのがJCBのクレジットカードだけであれば、もっともデメリットの少ない「任意整理」で解決できる場合も多いでしょう。また、JCBのカードだけに限らず、他社のクレジットやローンと合わせて解決することも可能です。

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株式会社ジェーシービーが保証会社となっている銀行ローンや信金ローンの督促と滞納解決方法

続いて、JCB(株式会社ジェーシービー)が保証会社となっている銀行や信金ローン等について、督促や滞納の解決方法を解説します。

一部の銀行や信金ローン等を利用していると、滞納の際に、株式会社ジェーシービーから督促が来る場合があります。「JCBでお金を借りたわけではないのに、なぜ?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

これは、株式会社ジェーシービーが、そのローンの“保証会社”となっており、滞納金を代位弁済(代わりに立て替え払い)したためと考えられます。

このケースでも、滞納が続けば一括返済の催告、ブラックリスト、強制解約…と進み、いずれは裁判や強制執行・差し押えなど、法的措置に至ってしまいます。

こうしたジェーシービーの保証業務による督促については、「銀行・信用金庫のローンでJCBから請求が来たら債務整理の相談を!」の記事で、詳しく解説していきます。

解決のために債務整理の相談を!自己破産せずに済む場合もあります

株式会社ジェーシービーの代位弁済による督促も、やはりJCBカードの滞納と同様に、債務整理での解決が有効な方法と言えるでしょう。

とくに代位弁済の場合、もともとが銀行や信金等のローンとなることも多く、JCBカードの滞納よりも金額が大きくなりがちです。ですので、自分の力で解決することは、より一層困難な状況だと言えます。

また、こうした状況に至ってしまった場合、他のクレジットカードやカードローン、キャッシング、住宅ローンや自動車ローン、奨学金などでもお困りの方が多いのではないでしょうか。
そうした他の返済・支払い困難に対しても、債務整理で“併せて解決”が期待できます。

また、総負債額(返済の総額)が大きい場合の債務整理でも、自己破産だけが解決方法ではありません。たとえば、「個人再生」(個人民事再生)という手続きでは、合計5000万円の返済を、500万円(10分の1)まで減額できる可能性もあります。

このように、債務整理にはさまざまな解決方法が用意されています。
まずは債務整理に詳しい弁護士・司法書士に無料相談で話を聞き、自分に適した解決方法を見つけるところから始めましょう。

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JCBの滞納でニッテレ債権回収や子浩法律事務所から督促が来たら

続いて、JCBの滞納で「ニッテレ債権回収」や「子浩法律事務所」から督促が来る場合について、解説していきます。株式会社ジェーシービーへの延滞が続いていると、こうした債権回収会社(サービサー)や代理人弁護士事務所から、督促が行われる場合があります。

ニッテレ債権回収とは?督促が来る理由

ニッテレ債権回収とは、法務大臣の許可を得た債権回収会社(サービサー)の一つです。債権の管理回収業務を主な業務の一つとしており、取り立てのプロとも評価できます。
JCBの返済について、ニッテレ債権回収から督促が行われる理由は、同社に債権が譲受、もしくは債権回収業務が委託されたものと考えられます。

子浩法律事務所とは?督促が来る理由

子浩法律事務所は、督促や債権回収の分野に強い弁護士事務所です。株式会社ジェーシービーから債権回収業務の委託を受け、代理人弁護士として督促を行う場合があります。

ジェーシービーの滞納による、債権回収会社や法律事務所からの督促については、「JCBの取り立てで子浩法律事務所やニッテレ債権回収から請求や督促を受けたら?」の記事で、より詳しく解説していきます。

“債務の消滅時効の援用”で解決できる可能性があります

債権回収会社や法律事務所からの督促は、人によっては、すでに時効になっている債権(時効債権)への督促である場合も考えられます。

そのため、相手方に電話など連絡をせず、すぐに「債務の消滅時効の援用」を行えば、返済を帳消しにできる可能性があります。

債務の消滅時効の援用(時効援用)とは

クレジットカードのショッピングやキャッシング、ローン、その他の各種支払い・返済には、“時効”が存在します。そして、時効の期間を過ぎたのち、「債務の消滅時効の援用」手続きを行うことで、返済義務を帳消しにできます。

債務の消滅時効の援用は、略して「時効援用」とも呼ばれます。「もう時効が成立している」ということを、公的に主張する手続きです。
債務整理と異なり、ブラックリストなどのペナルティもなく、手続き自体も比較的簡単です。ですが、不用意に対処すると時効援用ができなくなったり(時効中断、時効援用権の喪失など)、相手に法的措置を取られてしまったりと、大変なリスクも考えられます。

そのため、時効援用は必ず、この分野に詳しい弁護士・司法書士に相談して行うほうが良いでしょう。

消滅時効の援用を無料相談できる弁護士・司法書士

 

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