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この記事では、「パチスロにハマって借金を抱えてしまった」という相談事例をご紹介していきます。[1]
悩みの内容
- パチスロにハマって借金を330万円も抱えてしまった
- 月収28万円あるが、月々の返済も10万円以上
- 借りては返す“自転車操業”状態で、このままでは破綻してしまう
「自分も似たような悩みがある」という方は、ぜひご覧ください。
借りては返す自転車操業…パチスロにハマって多重債務に
まずは、この事例の詳細情報をまとめていきます。
性別 | 年齢 | 職業 | 月収 | |
相談者(本人) | 男性 | 30代 | 会社員 | 28万円 |
借入先 | 借入件数 | 債務残高 | 月々の返済額 |
カードローンなど | 3社 | 330万円 | 10万5千円 |
借金の理由
- パチスロにハマってしまい、軍資金としてカードローンで借入
- 返済が苦しくなり、A社に返すためにB社から借り、B社に返すためにC社から借りる“自転車操業”に
相談者の希望
- 債務整理で借金を減らしたい
- 借金の原因となったパチスロをやめたい(禁スロをしたい)
商工会議所の相談員による回答
続いて、この相談者の悩みに対して、相談員がオススメしたアドバイスと、その理由を見ていきましょう。
相談員のアドバイス
- 借金解消の債務整理については、自己破産よりも個人再生のほうが適しているように思われる
- 債務整理の手続きは難しいため、弁護士・司法書士に相談するほうが良い
- 禁スロについては、ギャンブル依存症の恐れがあるため、専門の医療機関に相談を
- ギャンブル依存症の治療を債務整理より優先したほうが良い
借金解消に個人再生を勧めた理由
- ギャンブル目的の借金のため、自己破産では免責不許可になる恐れもある
- 安定継続した収入があるため、個人再生による減額が期待できる
解説:個人再生で月々の返済額10万5000円を2万8000円に減額
さて、この事例は「パチスロにハマって330万円の借金を抱えてしまい、月々の返済が苦しい」という相談事例です。
- 借金の返済をなんとか減らしたい
- 借金の原因となったスロットをやめたい
相談者には、この2つの悩みがあります。
まずは“借金の返済”がどう解決できたのか、解説していきます。
借金の悩みに関しては、個人再生により、月々の返済額を10万5000円から、2万8000円まで減額できたものと思われます。
個人再生には、一定の返済減額の基準があるため、条件が合えば、こうした大幅減額も認められやすくなっています。
個人再生の減額効果については次の記事が参考になります。
弁護士や司法書士にお願いすれば、あとはほとんどお任せで手続きが進みます。この相談者の方も、「思った以上に、あっさりと借金が減額できた」と感じたのではないでしょうか。
個人再生のほかにも、いろいろな解決のパターンがある
今回のケースでは、個人再生での解決となりましたが、他にも様々な解決方法があり得ます。
たとえば、先ほどの相談事例では、「パチンコやパチスロなどギャンブルが理由の借金のため、自己破産では免責不許可事由になる」と回答されていますが、実際には“ギャンブルが原因の借金でも、自己破産が認められる”場合もあります。
自己破産には「裁量免責」という制度があります。この「裁量免責」によって、実際には、ギャンブルなどの借金でも、自己破産による免責が認められるケースがあります。
ギャンブル依存症治療を債務整理より優先すべき?治療費や「取り立てを受けるストレス」も考慮を
“借金の返済”については、相談員の助言の通り、個人再生での解決が見込めるケースでしょう。
しかしこの相談事例では、
「ギャンブル依存症の治療を、債務整理よりも優先したほうが良い」
といった内容も伝えられたようです。
この部分には、少し疑問が残ります。
ギャンブル等依存症の治療には、およそ20万円~30万円の費用が掛かります。
この治療費を捻出するためにも、まずは債務整理を優先して、経済的な余裕を作るべきではないでしょうか?
ほかにも債務整理を優先すれば、
- 取り立て・督促ストップにより、精神的な余裕も生まれる
- 一定期間ブラックリストになるため、これ以上の借金ができなくなり、結果として禁パチ・禁スロしやすくなる
…といったメリットもあります。
こうした現実を考えると、むしろ債務整理を優先したほうが、ギャンブル依存症治療や禁パチ・禁スロも成功しやすくなると考えられます。
借金解決は法律の専門家に、ギャンブル依存脱却は医療の専門家に相談を
おすすめの借金相談先は弁護士や司法書士といった債務整理の専門家です。
今回ご紹介した商工会議所の相談員も、最終的には、弁護士・司法書士や治療センターなど、より専門的な窓口へと、相談者をつないでいます。
借金解決は、法律の専門家(弁護士・司法書士)に
ギャンブル依存症の脱却は、医療の専門家に
この原則が本当に重要だと、あらためて実感します。
先ほども少し触れましたが、「借金問題」と「ギャンブル問題」を両方抱えている場合、まずは借金問題の解消に取り組んだほうが良いでしょう。
借金返済に追われながらでは、経済的にも精神的にも余裕がなく、ギャンブル依存の治療や禁パチ・禁スロに集中できないからです。
次のページで、借金問題の解消=債務整理について無料で相談できる弁護士・司法書士をまとめています。
弁護士事務所・司法書士事務所への直接相談なので、回答やアドバイスにも信頼性があります。
お悩みの方は、こちらも是非ご覧ください。
また、「弁護士や司法書士に相談するのは、少しためらってしまう」という方は、気軽に利用できる借金減額シミュレーターもオススメです。
--脚注、参考資料--
[1]本記事は、下記資料掲載の事例をもとにしています。
返済困難者相談支援の相談事例集
平成30年10月 大阪府商工労働部中小企業支援室金融課 相談事例 E-(1)