借金を早く返す方法とは?繰り上げ返済やおまとめローン以外に上手なコツはある?

投稿日:2017年9月22日 更新日:

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★この記事を読んでわかること
  • 借金を早く返す方法、早く終わらせる方法を総まとめ。繰り上げ返済、おまとめローン、借り換えローン、債務整理、過払い金返還請求などのメリットとデメリットを比較
  • 借金を解決する方法、早く終わらせる方法は、人それぞれの事情によって向き不向きがある
  • 自分の場合どんな方法が一番良いかは、プロの弁護士・司法書士に無料相談し、判断してもらうのが、もっとも信頼できる

このページでは、「借金を早く返す方法」について解説していきます。

「借金を早く返したい」
「借金を一気に返す方法が知りたい」
「借金の上手な返し方とは?」
「200万円、300万円の借金を半年で返すには?」

…など、借金を早く返す方法に興味のある方は、ぜひお読みください。

 

借金を早く返す方法、終わらせる方法の一覧とメリット・デメリットを比較

借金を早く終わらせる方法、早く返す方法には、実はいくつもの手段があります。まず簡単に、主な方法とそれぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

借金を早く返す・終わらせる方法のメリットとデメリット比較表
方法 メリット デメリット
繰り上げ返済 ・返済が早く終わる ・お金に余裕がないと厳しい
おまとめ・借り換え ・返済の一本化
・金利が安くなる場合がある
・返済の元金自体は減らない
・金利もゼロにはならない
・返済期間が長くなりがち
・結果的に総返済額が膨れあがることも
・すでにブラックの場合、利用できない
債務整理 ・返済そのものを減額できる
・一気に借金を無くせる場合もある
・弁護士や司法書士を通した手続きになる
・ブラックリストになる
過払い金請求 ・取り戻した過払い金で現在の借金を相殺し、返済額を減らせる ・過払い金が発生していないと不可
・弁護士や司法書士を通さないと足もとを見られて返還額を値切られる場合も
消滅時効の援用 ・手続きするだけで、すぐに返済を帳消しにできる 最終返済から5年以上の経過が必要など、利用できる条件が限られる

いかがでしょうか?
「繰り上げ返済」など、誰でもぱっと思いつく方法もあれば、「消滅時効の援用」など、あまり知られていない方法もあります。
それぞれメリット・デメリットも違いがありますね。

こうした方法について、これから一つずつ詳しく見ていきましょう。

 

借金を早く返す方法①【繰り上げ返済】

方法 メリット デメリット
繰り上げ返済 ・返済が早く終わる ・お金に余裕がないと厳しい

まずは「繰り上げ返済」です。
「随時返済」といった仕組みの中で「繰り上げ返済」を可能としている消費者金融もあります。

簡単に言えば、「毎月の返済に加えて、余分にお金を返すことで、返済を早く終わらせる」方法です。

  • 増額返済(その月の返済額を増額する)
  • 追加返済(固定の返済額に加えて、さらに追加で返済する)
  • 一括返済(残りの元金をまとめて返済する)

など、ご利用の業者や金融機関により、対応している繰り上げ返済のシステムにも違いがあります。

この方法は、お金に余裕さえあれば、返済期間を一気に短縮できる方法ですね。一方で、肝心の「お金」に余裕がないと、現実的には厳しくなってしまうでしょう。

 

節約や副業だけでは限度がある

繰り上げ返済のために、節約や副業、深夜アルバイトなど、何とかお金を工面しようと、努力されている方も多いと思います。

ですが、本当にそうした努力で借金を早く終わらせられるのでしょうか?

たとえば、「200万円を半年で返済したい」となったら、

  • 半年間の生活費の中に、200万円も無駄が隠れているのか?
  • 半年間の努力で、本当に200万円もお金を稼げるのか?

ということを想像してみましょう。
おそらく、ほとんどの方には“現実的ではない”と思います。

“利息”のことも考えなければいけません。200万円を半年で返すためには、利息分も含めて、200万円以上のお金が必要になります。

さらに、返済はまず利息分に充てられる(返済額の充当の原則)ため、ローンや借金の契約内容によっては、“頑張って稼いだお金のほとんどが利息に消えてしまい、元金はほとんど減らない”結果になることもあります。

 

借金を早く返す方法②【おまとめ・借り換えローン】

方法 メリット デメリット
おまとめ・借り換え ・返済の一本化
・金利が安くなる場合がある
・返済の元金自体は減らない
・金利もゼロにはならない
・返済期間が長くなりがち
・結果的に総返済額が膨れあがることも
・すでにブラックの場合、利用できない

続いては、「おまとめ・借り換えローン」です。

『借金返済が楽になる』と言われる、おまとめローンや借り換えローン。ですが、“返済を早く終わらせる方法”かというと、実はそうとは限りません。

そもそも、おまとめローンは「複数の借り入れを一本にまとめる」こと。月々の返済額は減ることも多いですが、借金の借入額そのものが減額されるわけではありません。
月々の返済額だけ減るため、かえって“返済期間は長くなる”場合が多いです。

金利の利率については、借り換えによって下がる可能性もあります。ですが、金利の利率が下がっても、上記のとおり返済期間は伸びてしまうため、トータルでの利息の支払い額はむしろ増えてしまうことも。

どちらにせよ、「借金を早く終わらせたい」という時には、おまとめ・借り換えは向いていないと言えそうです。

 

借金を早く終わらせる方法③【債務整理と過払い金返還請求】

方法 メリット デメリット
債務整理 ・返済そのものを減額できる
・一気に借金を無くせる場合もある
・弁護士や司法書士を通した手続きになる
・ブラックリストになる
過払い金請求 ・取り戻した過払い金で現在の借金を相殺し、返済額を減らせる ・過払い金が発生していないと不可
・弁護士や司法書士を通さないと足もとを見られて返還額を値切られる場合も

ここからは、借金を早く減らす方法として、「債務整理」「過払い金返還請求」について解説していきます。
あまり馴染みのない方も多いと思いますが、借金をすみやかに解消するために、役立つ方法の一つです。

ただし、相応にデメリットもあるため、この方法を使うかどうかは、しっかりと検討していきましょう。債務整理のプロに無料で相談できる窓口もあるため、後ほどご紹介します。

まずは、基本的なポイントを見ていきましょう。

債務整理とは
  • 借金やローン、家賃滞納、携帯電話料金の未払い等、各種の金銭債務(滞納や未払い)を減額・免除し、解決するための、国の認めた合法的な手続き
  • 「任意整理」「個人再生」「自己破産」「特定調停」といった方法がある
  • 手続きを依頼すると、取り立てが最短即日でストップすることも
任意整理 将来掛かる利息や遅延損害金をカットし、元金のみを3年程度の分割払いとする
個人再生(個人民事再生) 全ての借金を5分の1~10分の1程度に減額し、3年~5年の分割払いとする
自己破産 資産を手放す必要があるが、全ての借金の返済義務が無くなる

特定調停を利用する方は少ないため、ここでの説明は省略しますが、債務整理のどの方法を使っても借金の返済額を減らすことが可能です。

 

債務整理のメリットとデメリット

“借金の返済額そのものを減らせる方法は、債務整理だけ”ですので、ほかの方法にはない大きなメリットとなるでしょう。

たとえば「個人再生」なら、全ての借金を5分の1~最大10分の1にまで減額し、残りを分割払いとすることができます。
「自己破産」なら、返済をすべて免除することが可能です。

このように、債務整理を活用すると借金・ローンを一気に解決することができます。

一方で、債務整理を行うと、「ブラックリストになってしまう」などのデメリットもあります。

(※債務整理をした事実がJICCやCICといった個人信用情報機関に記録として残ります。この状態を所謂ブラックリストに載ると言います。ですが借金の返済を滞納している人はその事実も個人信用情報機関に金融事故情報として載っているためブラックリスト状態です。)

すでに返済の滞納があり、ブラックになっている方なら、このデメリットは無視できます。

 

債務整理は、返済能力がある人には向かない

「ブラックリストになってしまう」と一定期間は新たな借金ができません。こういったデメリットを考えると、債務整理は、返済能力のある人には向かない方法です。

滞納などが特になく、返済できない、返済が苦しいといった事情もなく、「ただ単に返済期間を短縮したい」と思っている方には、債務整理はあまり向かないでしょう。

一方で、何らかの事情で返済が苦しくなっている方にとっては、「これ以上の解決策はない!」と言っても過言ではありません。

 

過払い金返還請求

過去(2007年頃より以前)に消費者金融や信販会社の利用があった方は、利息制限法の上限金利を超える違法な利息で借りていた場合があります。この“払いすぎた金利=過払い金”を取り戻す手続きが、過払い金返還請求です。テレビCMなどで有名になったので、こちらはご存知の方も多いかもしれませんね。

過払い金請求が、なぜ借金を早く終わらせる方法になるかというと、「取り戻した過払い金を、現在の返済に充てて(相殺して)、借金を減らす」ことも可能だからです。

 

過払い金返還請求のメリットとデメリット

過払い金請求は、“債務整理(任意整理)を伴う”場合と、“債務整理を伴わない”場合とがあります。

債務整理をせずに、既に完済している借金について過去の取引の過払い金返還だけを求める場合、ブラックリストになる等の心配は基本的になく、デメリットもほとんどありません。

一方で、

  • 過払い金が発生しているかは、人によって異なる
  • 場合により、過払い金が取り戻せないこともある
  • そもそも過払い金がない人(過去に借金などがない人)にとっては、利用できない

…などの事情もあり、誰でもできるとは限りません。
この点が、過払い金返還請求の大きなデメリットと言えるかもしれませんね。
(なお、債務整理による返済の減額や免除であれば、基本的に誰でも利用できます)

 

借金を早く終わらせる方法④【債務の消滅時効の援用】

方法 メリット デメリット
消滅時効の援用 ・手続きするだけで、すぐに返済を帳消しにできる ・最終返済から5年以上の経過が必要など、利用できる条件が限られる

最後に、「債務の消滅時効の援用(時効援用)」です。
これはまだあまり広く知られていませんが、“借金返済を時効で帳消しにする方法”と言っていいでしょう。

「借金を早く終わらせたい」という方の中には、

  • 昔の借金の督促を受けている
  • 何年も前の借金について、今頃になって取り立てが来るようになった

といった事情の方もいるのではないでしょうか。
そうした場合に用いられる可能性があるのが、この“債務の消滅時効の援用”という方法です。

簡単に説明すれば、借金返済の「時効」を主張することで、返済をチャラにする手続きです。

時効の期間を過ぎていること
“債務の消滅時効の援用”手続きを行うこと

この2つがセットになって、はじめて返済義務を消滅させられます。
商事債務(借金やローンなど)の場合、時効の期間は原則として5年です。

最終返済日から5年以上が経っている
その間、裁判に訴えられたり、一部だけお金を払ったり等、“時効の中断事由”が発生していない

といった場合、すぐに時効援用ができる可能性もあります。

 

借金を早く終わらせるために、弁護士や司法書士に無料相談を

いかがでしょうか。
「借金を早く終わらせる方法」について、いくつかご紹介してきました。

 

お金に余裕があり、返済に困っていない方は、「繰り上げ返済」や「増額返済」「追加返済」

何らかの事情で返済に困っている方、お金に余裕がない方は「債務整理」

過去(2007年頃より以前)に、消費者金融や信販会社の利用があった方は、「過払い金返還請求」

5年以上前の借金について督促を受けている場合は、「消滅時効の援用」

 

人によって利用できる方法や、向いている方法が違いますが、これだけの手段が考えらえます。

それでは、「自分の場合、どんな方法を使えば借金を早く終わらせられるのか」について、どう判断すれば良いのでしょうか。
これについては、安易な自己判断をしてしまう前に、“借金(債権・債務)の問題に強い弁護士や司法書士に、無料相談する”ことを、強くお勧めします。

 

なぜ弁護士や司法書士に相談?人によって事情が異なるため

借金やローン、クレジットカード等の債務・債権の問題は、高度な法律の知識や経験がなければ、正しい判断が下せません。また、人によって事情が大きく違ってくるので、ネットや本に書いてあることが、そのまま自分に当てはまるとも限りません。

ちょうど、“病気を治すには、医師の診断が必要”なのと同じです。ひとりひとりの身体や病状は違うので、医師が本人をみて判断しますよね。

借金やローンの問題もそれと同じで、“弁護士や司法書士”に、自分の場合はどうなのか、判断してもらう必要があります。

たとえ自分では「問題ない、頑張って早く返済できる」と思っていても、プロが“診断”により、「このままでは借金地獄になってしまう」とわかる場合もあります。

ですので、どんな些細な点でも、借金返済で心配や不安を覚えたら、すぐに“債務整理に強い弁護士や司法書士に相談”しましょう。
ネットや電話から24時間365日、いつでも無料相談できる先生を、次のページにまとめているので、ぜひご覧ください。

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