敷金返還請求権の差押えで退去になる?今後の危険を回避する方法とは

投稿日:2018年8月11日 更新日:

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★この記事を読んでわかること
(約2分で読めます)
  • 敷金返還請求権が差し押さえられた…解除する方法はある?
  • 敷金返還請求権の差押えは、今すぐ困った事態にはならない…と考えていると大間違い!無視できない“もう一つの大問題”も。
  • 今回の差し押さえを原因として、他社から一括返済請求が届く恐れも。対策や回避方法は?

この記事では、敷金返還請求権の差押え解除について解説します。

「敷金返還請求権の差押え」と言われて、何のことか、パッと理解できる人はあまり多くないでしょう。実際に、「あなたの敷金返還請求権を差し押さえます」という通知が来ても、何のことかわからず、不安になってしまう人ばかりだと思います。

これは簡単に言えば、「賃貸物件の退去時に、敷金を返してもらう権利」が差し押さえられた…という事です。退去する時になって、大家さんに「敷金を返して下さい」という段階になった時、その“返ってくるはずの敷金”を没収されてしまうわけです。

こうした「敷金返還請求権の差押え」について、解除する方法はあるのか、また、他に注意すべき事柄について等、解説していきます。

敷金返還請求権の差押えとは?解除の方法は?

敷金返還請求権とは、賃貸物件の退去時に、敷金を大家さんから返してもらう権利です。

「そんな細かいものまで差し押さえられるの?」
「本当にそんな事が起きるの?」

…と、疑問に思う方も多いでしょう。
ですが、これは実際に起こり得ることで、何も珍しいことではありません。

実例やより詳しい解説を、次の記事で行っているので、「敷金返還請求権の差押えなんて信じられない」という人は、ご覧になってみて下さい。

敷金返還請求権の差し押さえは解除できない?異議申し立てが現実的ではない理由

さて、それでは敷金返還請求権の差し押さえは、解除できるのでしょうか。
これは結論から言えば、解除や取り下げはとても難しく、現実的ではないと言えます。

というのも、“敷金の差し押さえ”自体が、裁判の判決による債務名義に基づき行われる強制執行。
これに対し不服申し立て(執行抗告など)を行うことができますが、ちゃんとした法律上の理由を証明しなければいけません。

ローンや支払い滞納など、何らかの債務を履行しなかったが為に、差し押えを受けているのですから、一方的に非があるこちらの「差し押えを取り下げてほしい」という主張を認めてもらえる可能性は低いと思われます。

敷金返還請求権の差押えを受けたけれど、実感が無い…今後どうなる?

「敷金返還請求権の差押えの通知が来たけれど、ウソや詐欺じゃないの?」
「差し押さえられた実感が無いし、放っておいても良いんじゃない?」

といった感覚の人もいるかもしれません。

確かに、敷金返還請求権の差押えは、「敷金を返してもらう時(=退去時)」になって、初めて実行される措置です。ですので、現状では具体的な損害が生じておらず、「特に困っていない」「放置で良いのでは」と思ってしまう気持ちも理解できます。

しかし実は、放置しておいてはいけない“もう一つの大問題”が、すぐそこまで迫っています。

敷金返還請求権の差押えは放置してはいけない!もう一つの大問題とは?

「今すぐ困った事にならないから」と考えて、敷金返還請求権の差し押さえを放置すると、もう一つの大問題が生じる恐れがあります。

その大問題とは、「他社からの一括返済請求」です。

今回受けた差し押さえが原因で、「信用不安」と判断され、契約書の「期限の利益の喪失条項」に基づき、一括返済を請求される恐れがあります。

そして、これは次のような返済の“ほぼ全て”に当てはまります。

  • クレジットカードの分割払い、リボ払い、ボーナス払い等
  • 住宅ローン
  • 学資ローンなどの金融機関からの借入
  • 家賃滞納
  • 携帯電話などの本体分割払い
  • エステローンや医療ローン(メディカルローン)
  • …など

たとえば、今回の敷金の差し押さえが原因で、銀行から数千万円もの住宅ローン残債の一括返済を請求される…といった事が起こり得るわけです。

一括返済を請求されて、すぐに払える人はほとんどいないでしょう。結果として、そちらでも強制執行になり差し押さえを受けてしまう事になりかねません。
また、一社だけとは限らず、いくつもの借入先から、同時多発的に一括返済請求が来ることも予想されます。

たいへんな状況に陥ってしまうわけですが、これを回避する方法は無いのでしょうか?また、そもそも「本当にそんな事が起きるなんて、信じられない」という人も多いでしょう。

そこで、この問題についての詳しい解説と、他社からの一括返済請求や差し押さえ回避する方法について、詳しい解説記事をご用意しました。
敷金返還請求権の差し押さえを受けている方は、こちらもぜひ、お読みください。

 

-強制執行・差し押さえ

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