債務整理を弁護士・司法書士に相談するとどうなる?

投稿日:2018年8月22日 更新日:

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この記事では、弁護士や司法書士に債務整理の相談をすると、どんな話し合いになるのか、イメージを掴んでいきたいと思います。

大阪地方裁判所の公開している資料[1]や、法律事務所が公開している事例集[2]、金融庁による「多重債務者相談の手引き[3]」などを元に、弁護士と依頼者の会話例を見ていきましょう。

なお、ご紹介する相談事例や会話例は、あくまでフィクションとなります。弁護士や司法書士には厳しい守秘義務があるため、本物の相談内容も秘密になっているためです。

★債務整理とは

債務整理とは、借金などの返済を減額・免除する、公式な手続きです。

銀行カードローンやキャッシング、サラ金
住宅ローンや自動車ローン
奨学金の返還
家賃滞納、携帯電話料金の滞納
債権回収会社や保証会社からの督促・取り立て

など、各種の返済や支払いに困っている場合、利用できる解決方法となります。
債務整理の仕組みや種類、手続きの流れについて、次の記事で解説をまとめています。

債務整理の第一歩は無料相談から!相談するとどうなる?

債務整理の第一歩は、まずは「無料相談」です。
弁護士や司法書士への無料相談は、メール(WEBフォーム)、電話(フリーダイヤル)などの方法があります。

まずは、メール(WEBフォーム)で相談をした場合の例を見てみましょう。

メール(WEBフォーム)からの無料相談の例

《相談者のメール》
借金が返せなくなってしまい、困っています。
サラ金からの借金が100万円ほどあり、ほかにクレジットカードのリボ払いやキャッシングもあって、いくら借金があるのかわかりません。もうずっと返しているのに、なかなか返済が終わらないです。
サラ金のほうは滞納してしまって、督促状も来ています。
ほかのリボ払いとかは続けていますが、本当にお金がなくてギリギリです。
債務整理をすると、借金が減らせると聞きましたが、私もできるでしょうか?

《弁護士による返信》
ご相談ありがとうございます。○○法律事務所の弁護士○○○○です。
消費者金融からの借金100万円と、ほかにクレジットカードなどの返済があって、お困りとの事ですね。
なかなか返済が終わず、督促状も来ているとのこと、大変ご不安な状況かと思います。
ご安心下さい。借金の問題は、かならず解決できる問題です。いくら借金があるのかわからなくても、大丈夫です。
しっかり生活を立て直せます。
解決のために、もう少し詳しくご事情をお伺いしたいので、当職からお電話させて頂いてもよろしいでしょうか?
もちろん、ご相談いただいた内容は、外部に漏れることは一切ありません。
よろしければ、お電話の可能な日時をお教え下さい。

いかがでしょうか?

「借金が返せないなんて相談すると、怒られるんじゃないのか」

…等、心配になってしまう人もいるかと思いますが、実際にはこのように、相談者の立場に寄り添って、親身に相談に乗ってくれます。

また、“借金は解決できます”と、力強い返答もありますね。
「本当に解決できるのかな?」と不安かもしれませんが、これも正しい回答です。

金融庁の「多重債務者相談の手引き」[3]には、「借金の問題は必ず解決できる問題です。」と、何度も強調して記載されています。
金融庁「多重債務者相談の手引き」より

ほかにも、

  • 相談者は、返済に追われて心身ともに疲れてしまっている
  • 相談者を責めてはいけない(たとえギャンブルや浪費の借金だった場合でも)
  • 「今から一緒に解決していきましょう」という姿勢が大切
  • 相談内容や個人情報は、絶対に外部に漏れない

といった事が、金融庁の相談マニュアルに記載されています。
こうした方針は、債務整理に強い弁護士や司法書士、法律事務所や法務事務所の相談員にも周知されているでしょう。

「借金返済や支払いに悩む人の“味方になること”」が、国をあげて徹底されているので、「怒られるのでは…」等といった心配はありません。

電話(フリーダイヤル)からの債務整理の無料相談の例

続いて、電話(フリーダイヤル)による、債務整理の無料相談の例を見てみましょう。

法務事務所の相談員(以下、相談員)
相談者Aさん(以下、Aさん)

相談員

「お電話ありがとうございます。○○司法書士事務所、相談員の○○です。こちらは債務整理の無料相談窓口となります。どのようなお悩みでしょうか?」

Aさん

「あの、クレジットカードとか家賃とか、滞納してしまっていて、こちらで相談すれば解決できると聞いたんですが…。取り立ても来ていて、“法的手続き執行予告”とか、届いているんですが、止めてもらえるでしょうか?これって、裁判とか、差し押さえの事ですよね?」

相談員

「大丈夫ですよ、ご安心下さい。すぐお任せ頂ければ、取り立ても今日中に止められます。裁判や差し押さえも回避できますし、返済も解消できます。
それではまず、お名前をお伺いしてもよろしいですか?」

Aさん

「はい、Aと申します。」

相談員

「A様ですね。それでは、借金やクレジットカード、家賃などの状況について、もう少し詳しくお伺いしてもよろしいでしょうか?」

Aさん

「はい、あの、その前にちょっと心配なんですが、費用のほうって、どうなるでしょうか?」

相談員

「ご安心下さい。当所では、債務整理の初期費用は一切かかりません。また、後払い・分割払いも可能となっています。いくらになるかは、債務整理の手続き方法や、減額できた金額にもよりますが、ご無理を掛ける事はございません。」

Aさん

「本当ですか?正直、本当にお金が無くて、着手金とかも払えないのですが…」

相談員

「大丈夫ですよ。着手金も、当所では頂いておりません。まずは借金を解消して、暮らしを立て直すことが第一ですよ。解決して、余裕ができてから、無理なくお支払い頂ければ大丈夫です。
これから一緒に、返済の悩みを解決してきましょう。」

こちらは、「着手金ゼロ円・初期費用無料・後払い分割OK」という、債務整理に強い司法書士事務所をモデルとした会話例です。

すべての弁護士や司法書士が、こうした対応になるわけではありません。ですが、全国規模で展開している、一部の弁護士・司法書士は、このように「一円もお金が無くても借金解決できる」仕組みを整えています。

次のページで、お金が無くても借金解決ができる弁護士・司法書士の無料相談窓口をまとめています。

  • 銀行カードローンやキャッシング、サラ金
  • 住宅ローンや自動車ローン
  • 奨学金の返還
  • 家賃滞納、携帯電話料金の滞納
  • 債権回収会社や保証会社からの督促・取り立て

…など、各種の返済や支払にお悩みの方は、ぜひご活用下さい。

債務整理に強い弁護士・司法書士の無料相談窓口の一覧はこちら

債務整理を依頼した後の、弁護士と依頼者(相談者)の会話

続いて、相談後の弁護士との会話についても、いくつか事例を見てみましょう。ここからは、大阪地方裁判所の資料[1]を元に、解説をお届けしていきます。

まず、次の会話をご覧ください。
これは、「ショッピング地獄のOK」A子さんと、債務整理の依頼を受けた弁護士との会話の一部となります。

-A子-「大丈夫です。全部書きました。あの,先生,私,できればあまりケチケチした暮らしとかしたくないので,この後も少しずつ支払を続ける手続じゃなくて,スパッと借金がなくなる手続でお願いしたいんですけど。」

-弁護士-「破産手続のことですね。・・・ううーん,しかし,借金が1420万円で,使いみちは全部買い物ですか・・・。

(…中略…)

-弁護士-「ケチケチした暮らしはイヤだ,とおっしゃってましたが,収入の範囲できちんと生活するようにしないと,債務を整理しても意味がありませんよ。」

-A子-「じゃあ,先生,調停とかで借金を半分ぐらいにばっさり減らしてもらえないでしょうか。そうしたら払えるかもしれません。」

出典:大阪地方裁判所(archive)

どういった形で借金を整理するのか、依頼者のA子さんの希望も聞きながら、丁寧に話し合いが行われていますね。
とはいえ、弁護士はただ依頼者の言うことを聞いて、従うだけではありません。

-『収入の範囲できちんと生活するようにしないと,債務を整理しても意味がありませんよ。』

と、“依頼者の生活再建のために、より良い解決方法”をしっかり考え、助言もしていますね。

債務整理後の生活も、しっかり考えてもらえる

本当に良い弁護士や司法書士は、「債務整理をした後の生活」についても、あらかじめ、きちんと考えて解決策を練り上げていきます。

たとえば、こちらの会話例をご覧ください。

-弁護士-「それにね,B介さん。4月には自動車税もかかるし,来年は車検もあるんでしょう。破産でも個人再生でも,税金は免除してもらえないから,なんとかして払わないといけないんですよ。月8000円ぐらいならお金を作れるというなら,あなたの場合,破産した後に,税金の支払とかまさかのときの入院費のために,少しでもためておいたほうがいいんじゃないですか。」

-B介-「そんでも,先生,破産したら財産は全部差し出さんとあかんのと違いますか。」

-弁護士-「破産手続開始決定より前に持っていた財産は,裁判所の基準額を超えていれば債権者のために差し出さないといけません。でも,破産手続開始よりも後に,自分で新しく稼いだお金は,そのまま持っていてよいことになっていますから,大丈夫ですよ。」

出典:大阪地方裁判所(archive)

弁護士は、自己破産や債務整理の仕組みを丁寧に解説しながら、依頼者(相談者)の事情に合わせたアドバイスをしています。

-『4月には自動車税もかかるし,来年は車検もあるんでしょう。破産でも個人再生でも,税金は免除してもらえないから,なんとかして払わないといけないんですよ。』

と、しっかり考慮して解決方法を選んでいますね。

『破産手続開始よりも後に,自分で新しく稼いだお金は,そのまま持っていてよい』ことや、依頼者(B介さん)が『月8000円ぐらいならお金を作れる』といった事情も踏まえて、現実的な対処方法を考えています。

債権者はどう反応する?予測できるのが、債務整理に強い弁護士・司法書士

債務整理は、債権者(お金を貸した側)という“相手のいる手続き”です。ですので、法律の決まりや、債務者の希望だけでなく、「相手がどう出るか」も考えながら進めていく必要があります。
一般の私たちには、これは非常に難しいことです。
ですが、債務整理に強い弁護士や司法書士なら、銀行や消費者金融、信販会社、債権回収会社など、債権者ごとの特徴や、交渉の進め方も把握しているでしょう。

たとえば、次の会話例をご覧ください。

-C夫-「自宅は絶対手放したくない,と家内が言っております。娘たちも,学校を変わるのはイヤだ,と言って,家内に味方してます。」

(…中略…)

-弁護士-「それなら,住宅ローンはいままでどおり払っていくという形での特別扱いが認められると思いますので,住宅ローン以外の借金の返済計画を考えてみましょう。

(…中略…)

-弁護士-「そうですね。あなたについては,特に反対されそうな事情もないですし,反対しそうな債権者もいないように思いますから,弁済額の少ない小規模個人再生のほうにして,166万円を3年で払うことにしておいたほうが得だと思いますよ。」

出典:大阪地方裁判所(archive)

依頼者であるC夫さんの家計状況や、家族の希望(自宅は絶対手放したくない)を踏まえて、弁護士は、

-『住宅ローン以外の借金の返済計画を考えてみましょう』

と、家を手放さずに済む方法を検討しはじめます。
そして、個人再生+住宅資金特別条項(住宅ローン条項)で、家を手放さずに、他の借金を大幅に減額する計画を考えます。

この時、

『特に(債権者から)反対されそうな事情もない』
『反対しそうな債権者もいない』

…と、債権者がどう反応するかも予測を立てて、解決方法を考えています。

これが、債務整理に強い弁護士・司法書士の持つ、“ならでは”の実力の一つです。
「どういう条件なら、債権者も反対せず、返済の減額や免除が成立しやすいのか」を、債務整理の豊富な経験に基づいて、正確に予測できます。そのため、失敗を防ぎ、債務整理を成功に導けるのですね。

さらに、

-『弁済額の少ない小規模個人再生のほうにして,166万円を3年で払うことにしておいたほうが得だと思いますよ。』

…と、成功率の高い解決方法の中でも、特に依頼者のメリットが大きい解決方法を、適切に選択しています。

債権者の反応も予測しつつ、“依頼者のため”になることを、最大限に選んでいけるのも、債務整理に強い弁護士・司法書士の実力です。

★弁護士や司法書士に債務整理を依頼するメリット

いかがでしょうか。
いくつかの会話例をご覧いただいて、債務整理の相談・依頼のイメージが掴めたかと思います。

また、会話例を通して、弁護士や司法書士に債務整理を依頼するメリットも、見えてきました。

こちらの希望をきちんと聞いてくれる
債務整理の複雑な仕組みも、わかりやすく解説してくれる
債務整理後の生活にも、しっかり配慮してもらえる
債権者の反応を予測し、成功率の高い解決方法を選ぶ
メリットが大きい解決方法を、最大限に選んでもらえる

こうした点が、債務整理に強い弁護士・司法書士の持つ、頼もしい実力となります。

借金やクレジットカード、住宅ローン、自動車ローン、奨学金の返還なども、債務整理の対象にできます。
返済や支払でお悩みの方は、まず、弁護士や司法書士に無料相談してみましょう。

債務整理に強い弁護士・司法書士の無料相談窓口の一覧はこちら

 

脚注、参考資料

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