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- 保証人代行業者は悪質?詐欺まがいのトラブルも多発!
- 国民生活センターも注意喚起。連帯保証人代行の被害の事例とは?
- 保証人代行は利用してはダメ!でも、審査可決のためにはどうすれば?
この記事では、「保証人代行」「保証人仲介」「保証人紹介」といったサービスを利用してみたい方のために、解説をお届けしていきます。
お金を借りたい
アパートやマンションを借りる際の連帯保証
就職の際の身元保証
自動車ローンを組んで車を買いたい
住宅ローンや学資ローンを組むのに連帯保証人が必要
…こうした時、保証人を頼める人がいないと、困ってしまいますよね。
ですが、「連帯保証人代行」「保証人仲介」といったサービスに、安易に飛びついて大丈夫なのでしょうか?
危険性やリスクがないか等、利用する前に知っておきたいポイントを解説します。
保証人代行・保証人仲介・保証人紹介とは?
それでは、もう少し詳しく「保証人代行」等について見ていきましょう。
- 保証人代行
- 保証人仲介
- 保証人紹介
…など、呼び方はいろいろありますが、どれも大まかに言えば、“保証人や連帯保証人を斡旋する”という形のサービスとなっています。しかし、これが実は落とし穴でもあります。
お金を払えば、保証人を紹介してもらえる…?
保証人代行などのサービスは、一見すると、「お金を払えば、保証人を紹介してもらえる便利なサービス」に見えます。
しかし、ここで少し考えてみて欲しいのですが、「紹介してもらえる保証人」とは、いったい“誰”なのでしょうか?
想像してみれば、「見知らぬ誰かの借金の連帯保証人になりたい」といった人は、まずいません。連帯保証人は、借金を借りた本人が返済不能になった場合、代わりに返済する義務を負うからです。
つまり、「見知らぬ誰かの連帯保証人になる」という事は、「見知らぬ誰かの借金を、肩代わりするかもしれない」という事です。
そんなこと、誰だってなりたくありませんよね。
それでは、この“誰だってなりたくない、誰かの連帯保証人”になってくれるのは、一体誰なのでしょうか?保証人代行・保証人仲介などのサービスで紹介される、“保証人”の正体は誰でしょうか?
保証人代行・保証人仲介で紹介される“連帯保証人”とは、「サービスの、他の利用者」
保証人代行・保証人仲介・保証人斡旋で手配される“連帯保証人”とは、「連帯保証人代行を利用した他の人」です。
具体的に見てみましょう。
仮にあなたが、連帯保証人代行サービスに申し込んだとします。
すると、代行業者からこのように伝えられます。
「保証人をご紹介しますが、代わりに、あなたがその方の保証人になってください。」
つまり、“お互いをまったく知らない二人の利用者が、お互いに保証人になり合う”のが、こうしたサービスの仕掛けです。
その結果、あなた自身が、全く知らない相手の借金を肩代わりすることにもなりかねません。
こうした危険性が高いことから、保証人代行、保証人仲介・保証人斡旋…といったサービスは、悪質業者だと考えたほうが良いでしょう。
保証人紹介業者は悪質!トラブル事例も多数…国民生活センターも注意喚起中
実際に、保証人代行等の悪質業者について、国民生活センターも警告を鳴らしています。
同センターの公式ページ[1]を参考に、実際にあったトラブル事例を見てみましょう。
先ほど解説した「知らない人の連帯保証人にさせられる」という被害だけでなく、不当請求、キャンセル料詐欺、実在しない人物を紹介される…等、様々な被害報告が寄せられています。
《事例1:相互保証を要求され、解約しようと思ったが解約拒否された》
「インターネットで紹介業者に登録し、登録料1万円を支払った。」
「自分も紹介された保証人の保証人になることが条件になっていた。」
「解約を申し出たら解約を拒否された。」
《事例2:保証人を紹介してもらえなかった 》
「入金したらその日に保証人を紹介すると(広告に)記載があった。」
「既に公務員が保証人になることになっていると言われたので代金を振り込んだ。」
「ところが保証人は紹介されなかった。」
《事例3:紹介された人物が実在しなかった》
「保証人として紹介された人は公務員ということであったが、勤務先に確認すると該当する人物はいなかった」
「紹介業者に電話で苦情を伝えたが、その後電話がつながらなくなった。」
《事例4:キャンセルしたら高額なキャンセル料を請求された》
「23時に申込みをした後、3分後に解約メールを送ったが、紹介業者から1万円のキャンセル料の請求を受けた。」
《事例5:退会後に更新料の請求が来るようになった》
「不審な点があったため、退会手続きをしたが、2年後、退会処理が完了していないと郵便が届き、更新料を支払うよう請求された。」
「再度退会書類を送ってもらい2回目の提出をしたが、また更新のお知らせと請求書が届いた。」
“あの手この手”で、お金をまき上げようとする、保証人代行・保証人仲介・保証人紹介等の悪質業者の実態は、あきらかに悪質だと言えるでしょう。
どの手口も非常に悪質ですが、特に注意したいのが“借金を背負わされる”事例です。
こうした手口や、被害に遭ってしまった場合の対処方法などについては、次の記事で特に詳しく扱っていきます。
ヤミ金と保証代行業者がグル?裏で手を組んでいると思われる事例も
保証人代行業者が、ヤミ金とグル(仲間)になっていると思われる事例もあります。
その事例では、ネットで見つけた金融業者に申し込みをし、保証人がいないことを伝えると…
「融資会社が保証人を紹介するから、申し込み額の30%の手数料を支払うように言われた。納得できないので断ると、その後相手から電話で脅された。」
…といった被害に遭ってしまったようです。
高額な手数料を請求され、さらに断ると脅しを受ける…。
非常に悪質な手口から、この「金融業者」はヤミ金・ソフト闇金の類ではないかと思われます。
保証人代行・保証人仲介・保証人紹介は利用してはダメ!
「保証人代行」「保証人仲介」「保証人紹介」。
こうしたサービスの(ほとんどの)正体が悪質業者であり、“利用しないほうがよい”ことが明らかになりました。
しかし実際に、「保証人が必要なのに、保証人になってくれる人が誰もいない」という場合、どうすれば良いのでしょうか?連帯保証人代行等の悪質サービスを頼らなくて良い対策方法を、ご紹介します。
合法的な「保証会社」が利用できないか相談する
借金やローン、賃貸契約などで保証人に困ったら、
「保証人になってくれる人がいないのですが、保証会社の利用はできませんか?」
と、相談してみましょう。
保証会社とは、「保証人代行」とは違って、合法的に信用保証業務を行う(=保証人の代わりになってくれる)企業のことです。
保証会社の利用は、通常、私たち“借りる側(債務者)”から申し込むのではなく、“貸す側’(債権者)”が申し込みます。
そのため、賃貸の場合は、申し込みをする不動産会社や大家さんに。借金やローンの場合は、お金を借りる金融機関などに対して、相談すると良いでしょう。
なお、保証会社については、仕組みやトラブルの対処方法など、次の記事で解説しています。
ローンの場合、保証人不要の金融機関や貸金業者を利用する
多くの銀行カードローンや消費者金融では、「担保・保証人不要」でお金を借りられるプランが用意されています。
ローンを組みたくて保証人に困っている場合は、こうしたサービスを利用すると良いでしょう。
また、ほとんどのクレジットカードでも、担保・保証人は不要となっています。
優良で評判のいい保証人代行は存在しない!?利用するべきでない理由
いかがでしょうか?
「知らない人の借金の肩代わりをさせられる」
「キャンセル料を請求される」
「退会できない、退会しても費用を請求され続ける」
…など、悪質な手口が横行している“保証人代行”。
国民生活センターの報告を見ても、やはりこうした業者は、使用しないほうが良いでしょう。
優良な保証人代行、評判のいい保証人仲介は存在しない?
「もしかしたら、優良で評判のいい保証人代行業者もあるのでは…」
と、期待したい人もいるかと思います。
ですが実際には、
見知らぬ人の借金を肩代わりさせられる
高額な手数料やキャンセル料を請求される
退会しようとしても、退会できず、何年も費用を請求される
入会金だけ払わされて、保証人を紹介してもらえない
実在しない人物を保証人として紹介される
…など、挙げればきりがないほど、さまざまな被害が多発しています。
このように危険性の高い業界ですから、“万に一つ、優良業者があるかもしれない”と期待するのは、止めたほうが良いでしょう。
仮にごく一部の優良業者があったとしても、優良業者を見つける前に、「優良を装った悪質業者」の被害に遭う確率のほうが、圧倒的に高いからです。
そう考えると、保証人代行や保証人仲介、保証人紹介といったサービスに頼らない方法で、問題を解決していきたいですね。
すでに無担保・無保証のローン等を利用できず、困っている方へ
さて、先ほど保証人がいない場合の対策方法として、たとえばローンの場合、「無担保・無保証のローンを使う」方法をご紹介しました。
ですが、すでに無担保・無保証のローン等が、
総量規制
ブラックリスト
…といった利用できず、「保証人つきのローンで申し込もうか」と考えており、困っている方もいるかと思います。
こうした場合について、簡単に解説していきます。
総量規制やブラックリストでは、保証人がいても審査に通らない
「総量規制で、カードローンをこれ以上借りられない」
「ブラックリストになっていて、無担保・無保証のカードローンの審査に通らない」
こうした場合、仮に保証人が見つかったところで、どこの審査も通らないでしょう。
なぜなら、個人信用情報がブラックになっていたり、総量規制に掛かっていたりすれば、保証人がいたとしても(保証人が必要なローンでも)審査に通る可能性は低くなるからです。つまり、保証人を見つけたところで、あなたの問題はまったく解決しないわけです。
総量規制対象外の住宅ローン等でも、可決は難しくなる?
厳密に言えば、たとえば保証人が必要な住宅ローンは、総量規制の対象外とされています[2]。
しかし、総量規制にすでに抵触するほど債務を抱えている人に、住宅ローンという大きな融資を可決できるか…というと、現実的には、与信審査の判断として、可決は難しくなる可能性が高いでしょう。
本当にやるべきことは、“今ある借金(債務)を減らす”こと
「無担保・無保証のローンでは、これ以上借りられない」
こうした場合、もはや、保証人がいれば何とかなる問題ではありません。それよりも、今からやるべきことは、“今ある借金(債務)を減らす”ことです。
日本の法律では、多重債務に陥ったり、借り過ぎてしまって返済が苦しい場合、“返済の減額・免除”が認められています(※破産法、民事再生法、特定調停法など)。
また、その方法も「自己破産」だけでなく、「任意整理」「個人再生」「特定調停」など様々なものがあります。
また、こうした国の認めた手続きを使って、返済がいくら減らせるのか、無料診断できるシミュレーターもあります。
ヤミ金・ソフト闇金から借りたくて保証人代行の利用を検討している方へ
保証人代行などを利用したい方は、「ヤミ金やソフト闇金から連帯保証人を要求された」人もいると思います。
:通常のカードローンやクレジットカードは、ほとんどが保証人不要。
↓ ↓ ↓
:しかし、こうした合法的な所からは、総量規制やブラックリストでこれ以上借りられない…。
↓ ↓ ↓
:それでも、すでに抱えている借金の返済や、生活費のために、お金を借りるしかない。
↓ ↓ ↓
:闇金やソフトヤミ金なら、お金を借りられる?でも保証人が必要と言われてしまった…
こうした事情で、保証人代行の利用を検討している方も多いでしょう。実際にこのような経緯で保証人代行に申し込み、被害に遭ってしまった事例も確認されています。
本当にやるべき事は、「借金を解決すること」
「ヤミ金やソフト闇金から借りるために、保証人代行を…」
こう考えている方は、違法業者・悪質業者の罠に、まんまとハマってしまっています。このままでは、骨の髄まで、血の一滴も残さずにしぼり取られるでしょう。
悪質なヤミ金からお金を借りるために、悪質な保証人代行を頼ろうとしているのですから、悪徳業者にとってあなたは“おいしいカモ”以外の何者でもありません。
ですが、今ならまだ引き返すことも、借金やヤミ金被害を解決することもできます。
理由は次の2つです。
銀行や消費者金融などからの借金も、返済を減額・免除する合法的な手続きがある
ヤミ金からの借金も、返済ナシで解決して縁を切る方法がある
こうした“国の認めた手続き”を活用することで、悪質業者と一切の縁を切り、これ以上関わることなく、返済に追われない日常を取り戻すことができます。
お金を借りる、アパートを借りる…なぜ保証人が必要になるの?
「保証人が必要になるケース」は、どれも“与信審査”があるものだと言えます。
与信審査とは?信用力=返済能力・支払能力の審査
「与信審査」とは、一言でまとめれば、信用力に対する審査です。
信用力といっても、私たちがふだん日常会話で使う、「あの人は信用できる」とか、「この話は信用できない」とかいった話ではありません。
金融などの業界で使われる「信用力」とは、いわば「お金を払える能力(支払能力・返済能力)」のことを差します。
ローンや借金
クレジットカード
賃貸住宅の契約
携帯電話の分割払い
…など、定期的にお金を払う(返す)約束をする契約には、ほとんどの場合、この“与信審査”があります。
与信審査と保証人…なぜ保証人が求められるのか
さて、与信審査は、かんたんに言えば「お金をきちんと約束(契約)どおりに払える収入がありますか?」という審査です。
しかし、お金を貸す側(債権者)からしてみれば、払ってくれる人(債務者)が一人だけ…というのは、心もとないこともあります。
病気やケガで仕事ができなくなったら?
リストラや予期しない退職で、収入が無くなったら?
…など、返済不能に陥る不安もあります。
そのため、“いざという時に、本人に代わって返済してくれる人”が求められるわけです。
これが「保証人」の役割で、民法第446条に規定されています。
第446条
1.保証人は、主たる債務者がその債務を履行しないときに、その履行をする責任を負う。
2.保証契約は、書面でしなければ、その効力を生じない。
3.保証契約がその内容を記録した電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。)によってされたときは、その保証契約は、書面によってされたものとみなして、前項の規定を適用する。
条文を見ると、
「主たる債務者が、その債務を履行しないとき」に、保証人に債務履行(返済や支払いなど)の責任が生じることになります。
つまり、“基本はやはり本人が返済する”という風に考えられます。
★保証人と連帯保証人の違い
保証人とよく似たものに、「連帯保証人」があります。
言葉は似ていますが、保証人と連帯保証人は、大きな違いがあります。
保証人は、「主たる債務者が、その債務を履行しない時」に責任が生じます。たとえば借金の場合、借りた本人が返せなくならないと、保証人の返済義務は生じません。
一方、連帯保証人は、借りた本人が返済不能に“ならなくても”、返済義務が生じます。そのため、
「本人に取り立てをするより、連帯保証人に取り立てをしたほうが回収しやすそうだ」
といった判断などにより、本人が支払不能になっていなくても、連帯保証人に請求が行われることもあります。
保証人代行を利用すると、「審査に通らない」ことも
保証人が求められる理由は、例えるならば、「本人が返済できなくなった場合の保険」のようなものです。
したがって保証人に対しても、
信用力(支払能力・返済能力)
いざという時、返済や支払いの肩代わりをすることへの同意
…などが求められます。
しかし、保証人代行・保証人紹介・保証人仲介などで見つけた人が、こうした条件を満たしているとは限りません。むしろ、その可能性はかなり低いでしょう。
なぜなら、こうしたサービスのほとんどは、良くても“相互保証”です。保証人を探している人同士が、お互いに保証しあいましょう…という形です。
しかし現実的には、「誰かの借金を肩代わりすることに同意して良い」とか、「誰かの借金を、代わりに払ってあげる収入がある」という人は、まず誰もいません。
つまり、“保証人になる(暗黙の)条件”を満たしていないわけです。
そのため、保証人代行で保証人を見つけたからといって、それで審査に通る可能性は低いと言えるでしょう。
そもそも、
保証人がいたところで、どうしようもないほど、本人の個人信用情報が悪い
保証人代行業者から紹介された人が、実在しない
…といった事もありますから、“保証人代行などのサービスでは、あなたの問題は、何一つとして解決しない”と言っても過言ではありません。