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- YJカード(ワイジェイカード)の返済を滞納し、督促状や催告状、一括返済の請求が届いた場合は、“自分の努力だけで解決するのが難しい”ため、債務整理に強い弁護士・司法書士に相談を。
- 最終返済から５年以上が経っていたり、「減額和解のご提案」や、代理人弁護士(MOS合同法律事務所)から督促が来る場合は、“消滅時効の援用”で返済を帳消しにできる可能性がある。
- 裁判所から「支払督促」などが届いた場合は、期限は2週間しかないため、ただちに法律の専門家に相談を。
この記事では、YJカード(ワイジェイカード)の返済について、督促状や通知書、「減額和解のご提案」など郵便が届いた場合の対応方法を解説していきます。
YJカードの返済を滞納してから、まだ何年も経っていない場合
YJカードの返済が残った状態で、何年も経っている場合
裁判所から支払督促や訴状などの特別送達が届いている場合
どちらに当てはまるかで、対応方法や滞納の解消方法も変わってきます。それぞれのケースについて、順番に解説していきます。
ケーシー株式会社、楽天KC、国内信販の返済が残っている場合も、YJカードから督促が行われると考えられます
ワイジェイカードは、以下のように名前(商号)が変更されてきています。
平成17年10月1日、「国内信販株式会社」は「楽天KC株式会社」に商号変更。
平成23年8月1日、「楽天KC株式会社」は「KCカード株式会社」に商号変更。
平成23年8月1日、「ケーシー株式会社」は、「KCカード株式会社」からカード事業部を会社分割により承継。
平成27年1月5日、「ケーシー株式会社」は「ワイジェイカード株式会社」に商号変更。
そのため、「国内信販株式会社」「楽天KC株式会社」「KCカード株式会社」「ケーシー株式会社」で取引があり、返済が残っている場合も、現在は「ワイジェイカード」から督促が行われると考えられます。
この記事の解説に当てはまる方の目安
次のような郵便が届いた方は、この記事でご説明する“返済滞納の解決方法”が使える可能性が高くなります。
なお、実際の書類の名前は異なる場合があります。
(1)YJカードの返済を滞納してから、まだ何年も経っていない場合
ワイジェイカードから
・督促状
・催告状
・一括返済催告状
・期限の履歴喪失の通知書
・法的手続きの執行予告
・最終通告
(2)YJカードの返済が残った状態で、何年も経っている場合
ワイジェイカードから
・重要通知
・減額和解のご提案
・簡易裁判所の支払い督促
代理人弁護士(MOS合同法律事務所)から
・ご通知
・通知書
(3)裁判所から支払督促や訴状などの特別送達が届いている場合
簡易裁判所や地方裁判所から
・支払督促
・口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状
…などの特別送達郵便
ワイジェイカードやMOS合同法律事務所から届いた書類に、「期日までにご連絡ください」等と書いてあっても、慌てて連絡するのは避けてください。
安易に連絡をすると、
滞納している負い目から、不利な約束をしてしまう
“債務の消滅時効の援用”ができなくなる
といったリスクがあります。
特に、時効援用ができなくなるのは非常に大きな痛手になります。詳しくは、「何年も前のYJカード滞納で督促を受けている場合、債務の消滅時効の援用で解決(当ページ内)」で解説します。
YJカードの滞納がまだ何年も経っていない場合…督促状や催告状、一括返済の請求が届いたら
まずは、ワイジェイカードを滞納してから、まだ何年も経っていない場合について解説します。お手元には、督促状や催告状、法的手続きの執行予告、一括返済の催告状などが届いているかと思います。
すでに強制解約＆ブラックリストになっていると考えられます
「一括返済の催告」を求められている場合、“期限の利益喪失”が発生していると考えられます。
この段階ではおそらく、すでに「ブラックリスト」にもなっているでしょう。個人信用情報機関に滞納が記録され、どこからもお金を借りられない・ローンを組めない状態です。
また、YJカードも強制解約になっており、決済に使えない状態だと考えられます。
ブラックリストになっているため、他社で借りて返済することもできません
ワイジェイカードに一括返済するため、「他のサラ金などから借りて返済を」と思っても、それも事実上不可能でしょう。ブラックリストに載っており、融資の審査に通らないためです。
「返済して滞納解消」は難しいが、放置していると法的手続きに
YJカードから「一括返済催告状」を受け取り、請求額を見て、ほとんどの人は、「こんな金額、とても用意できない」と困ってしまったのではないでしょうか。
“一括払いが難しい買い物”だから、分割払い、ショッピング・リボ払いや、カードキャッシングを使っていた方も多いはずです。その請求を「現金一括」で求められても、払えないのは当然です。
さらに、ブラックリストになっているため“他社で借りて、ワイジェイカードに返済する”ことも、事実上不可能です。
かといって、「返せないのは仕方ない」と開き直って、督促を無視して放置したり、夜逃げを試みたりしても、何も良いことは起こりません。
“裁判所に支払督促や裁判の申し立て”を起こされ、法的手続きとなり、強制執行・差し押さえに至ってしまう可能性が、きわめて高いからです。
ワイジェイカードの滞納で一括返済を催告されている場合、債務整理で返済の減額・免除を
YJカードの返済を滞納し、一括返済の催告を受けている場合、“自分の努力だけで解決”することは非常に難しくなります。
そのため、“債務整理で返済を合法的に減額・免除”することも、検討したほうが良いでしょう。
債務整理とは？債務の返済を減額・免除する手続きです
債務整理とは、“合法的に返済を減額したり、ゼロにできる手続き”です。
「借金を減らす方法」と言われることもありますが、クレジットカードのリボ払いやボーナス払い、分割払い、カードキャッシング等も、債務整理の対象にできます。
自己破産のほかに、個人再生、任意整理といった手続きがあります
債務整理には、有名な「自己破産」のほかに、「個人再生」「特定調停」といった手続きがあります。
| 任意整理 | 将来掛かる利息や遅延損害金をカットし、元金のみを3年程度の分割払いとする |
| 個人再生(個人民事再生) | 全ての借金を5分の1～10分の1程度に減額し、3年～5年の分割払いとする |
| 自己破産 | 資産を手放す必要があるが、全ての借金の返済義務が無くなる |
こうした債務整理は、借金やクレジットカード等、「返済が苦しくなって、困っている人を、社会の力で助けよう」という制度です。
ペナルティはありますが、あくまで“助ける”ための仕組みなので、日常生活に支障が出るようなものではありません。また、延々と続くわけでもなく、一定期間でペナルティも解除されます。
そのため、仮に自己破産をしても、“人生おしまい”といった事にはなりません。また、「戸籍に傷がつく」「選挙権がなくなる」「子供の結婚や就職に悪影響が出る」といったうわさ話は、すべて間違いです。
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債務整理について、最初は弁護士・司法書士への無料相談から
「いきなり債務整理と言われても、そう簡単に決められない」という場合、まず最初は“弁護士・司法書士への無料相談”だけ利用してみましょう。
「クレジットカードのYJカードで滞納してしまい、返せなくて困っています」
「ワイジェイカードのほかにも借入があり、その返済もつらくて生活がきついです」など、困っている事情を率直に話して、悩みを聞いてもらうだけでも、大きな改善につながる場合もあります。
何年も前のYJカード滞納で督促を受けている場合、債務の消滅時効の援用で解決
ワイジェイカードの最後の返済から5年以上が経っている場合、「債務の消滅時効の援用」という手続きで、返済を帳消しにできる可能性があります。
「昔の滞納で、今頃になって取り立てが来るようになった」
という方は、このケースに当てはまる可能性があります。
目安としては、次のような郵便が届いている場合も、時効援用で返済を帳消しにできる可能性が高いでしょう。
ワイジェイカードから
・重要通知
・減額和解のご提案
・簡易裁判所の支払い督促
代理人弁護士(MOS合同法律事務所)から
・ご通知
・通知書
特に、「減額和解のご提案」といった郵便が届いたら、「時効で帳消しにできるかもしれない」と考えてください。
なぜなら、返済の時効には“時効の中断”という仕組みがあるからです。、「今は払えません」「この額なら払えます」などの発言すると、“債務承認による時効中断”が生じます。この中断とは、一時停止ではなく“時効期間が振り出しに戻る”ことを意味ます。
「時効援用をされると、返済を1円も回収できなくなるので、減額和解の提案を出して債務承認を発生させ、時効中断を阻止する」というのが、こうした提案書の狙いと考えられます。
冒頭で“安易に電話してはいけない”とご説明しましたが、その理由も、この“時効中断”を回避するためです。
逆に言えば、こうした「減額和解のご提案」などが届いたら、“あとは債務の消滅時効の援用をするだけで、返済を帳消しにできる可能性がある”と考えられます。
もちろん、「減額和解のご提案」が届いていない方でも、最終返済から5年以上が経っており、途中で時効の中断が起きていなければ、消滅時効の援用でワイジェイカードの返済をゼロにできると期待できます。
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ワイジェイカードの時効援用は、弁護士・司法書士に必ず相談を
時効援用は、私たちにとって身近ではない、とても複雑な法的ルールのある制度です。
さらにYJカードの場合、MOS合同法律事務所の代理人弁護士による督促も行われるため、“相手はプロ中のプロ”と考えて良いでしょう。個人の力で対応しようと思っても、そう上手く話が進むとは考えにくい状況です。そのため、YJカードから督促が来て、「時効かもしれない」と思ったら、必ず“債務の消滅時効の援用に強い弁護士・司法書士”の無料相談を利用しましょう。
裁判所から支払督促や訴状などの特別送達が届いている場合
ワイジェイカードの返済滞納を放置していると、地方裁判所や簡易裁判所から「支払督促」や「訴状」が届くことになります。普通の郵便ではなく、特別送達で届くので、すぐにわかるでしょう。
「支払督促」といっても、通常の督促状とは異なり、れっきとした“裁判所を通した法的手続き”です。2週間以内に異議申し立てをしないと、YJカード側の主張が認められ、強制執行・差し押さえとなるでしょう。また、異議申し立てをすると“民事訴訟”に移行するため、被告として法廷に出席し、裁判で争うことになります。
「裁判なんて本気でやるわけがない」という考えは、残念ながら通用しません。この「支払督促」は、書類審査のみで申し立てができ、手数料も通常訴訟の半額です。スピーディでコストが低く、法的効力をしっかり持っています。
