奨学金の滞納でエムユーフロンティア債権回収から督促を受けたら?

投稿日:2016年11月1日 更新日:

この記事の簡易まとめ
  • エムユーフロンティア債権回収株式会社が、奨学金の督促業務を行う場合がある
  • エムユーフロンティア債権回収は、法務大臣の承認を得た合法企業。架空請求や詐欺の業者ではない
  • 督促や催告を受けても、よくわからないまま、慌てて電話を掛けるのは良くない
  • プロに無料相談でアドバイスをもらってから、慎重に対応する方が良い

奨学金の滞納をしていると、『エム・ユー(MU)・フロンティア債権回収株式会社』から、督促状や催告書、電話が来る場合があります。
”知らない会社からの督促”なので、「詐欺なのでは?」と疑ってしまう方も多いはず。

そこで今回は、この『エム・ユー・フロンティア債権回収株式会社(以下、エムユーフロンティア)』について、解説していきます。

奨学金とエムユーフロンティアは、どういう関係?
どういう事になってるの?
本当に詐欺じゃない?
エムユーフロンティアに電話をするべき?

など、気になるポイントをチェックしてみましょう!

エムユーフロンティア債権回収株式会社とは

まずは、エムユーフロンティアがどんな会社なのか、解説します。
この会社は、”法務大臣の承認を得た、債権回収会社”の一つです。[1]

『債権管理及び回収業に関する特別措置法』[2]

という法律にもとづき、法務大臣から、「借金などの取り立て(督促)業務を行って良いですよ」と、『特別な許可』を得た会社です。

政府として承認している企業ですから、もちろん、違法な取り立ては行いません。
ですが、「怖い取り立てが来ないから安心」とも言えません。
裁判所に支払督促の申し立てを行ったり、訴訟や差押え、強制執行という、”合法的な債権回収の手段”があるからです。

日本学生支援機構は、返還金の回収を強化しています。
そのため、奨学金返済の滞納者への取り立てを、回収のプロであるエム・ユー・フロンティア債権回収に委託しているのです。

エムユーフロンティアが奨学金の取り立てを行う理由は?

エムユーフロンティア債権回収は、”法務大臣の認めた、国家公認の取り立てのプロ企業”です。
ですが、なぜ取り立てのプロが、奨学金の督促を行うのでしょうか?

奨学金は、『日本学生支援機構』から借りたはず。
借りた側としては、まったく知らないエムユーフロンティアから督促を受けるのは、少し不本意ですよね。

ですが、これも実は”国によって(法律で)、エムユーフロンティアに特別に許可された事”の一つ。

普通の企業なら、確かに、”関係ない第三者に貸したお金を、代わりに取り立てること”は、認められません。
ですが、エムユーフロンティアは、法務大臣承認の債権回収会社。
なので、サービサー特措法に基づき、取り立てを代わりの行うことが認められるのです。

奨学金の場合も、

法律で認められた権限に基づき、
日本学生支援機構から、”督促業務の委託”を受けて、
エムユーフロンティアが、代わりに督促を行っている

という事になります。[3]

債権が売却されているケースもある

上記の説明で、”督促業務の委託”と書きましたが、”債権そのものが、売却されている”ケースもあるようです。

明確に「エムユーフロンティアに売却している」とする資料は無いものの、”債権の商品化(つまり売却)”を行っていることは、公式資料にも記載されています。また、日本学生支援機構のキャッシュフロー計算書にも、債権の売却益が計上されています。[4]

債権が売却されている場合、奨学金を返す相手が、『日本学生支援機構』ではなく、”売却された債権回収会社”になります。
自分がどちらのケースに当てはまるかは、『債権譲渡(売却)通知書』が届いているかどうかで判断できます。

ただしどちらの場合も、払わなければ裁判に訴えられて差し押さえ(強制執行)を受ける恐れが高くなるでしょう。

債務問題に強い法律の専門家に相談することが望ましい

エム・ユー・フロンティア債権回収から督促を受けている段階になって、日本学生支援機構に「減額返還」「返還期限猶予」「返還免除」などを願い出ても、既に手遅れと言ってもいいでしょう。

また、滞納している奨学金返還に遅延損害金も加算され、一括請求されていることと思います。

期日までに一括で支払えなければ、支払督促の申立をや訴訟といった裁判に訴えられる恐れが高くなります。
最悪の場合、強制執行により財産が差し押さえられてしまいます。

これは決して大げさな話ではありません。

また、問題の解決を急ぐあまり、エムユーフロンティアや日本学生支援機構に電話をしても、一般の人が“話し合って解決”できるほど簡単なものではありません。
慌てて電話をしてしまうと、様々なトラブルの原因になり、”解決がより困難になってしまう危険”があります

そこで頼りになる相談先が、債務整理に強い弁護士や司法書士といった法律の専門家です。

債務整理は借金を減額・免除する国に認められた正式な手続きです。奨学金の返還も“債務”ですので債務整理の対象になります。

「一括返済を分割にしてほしい」
「返済額をもっと少なくしてほしい」
といった、一般個人では交渉が難しい内容であっても、弁護士や司法書士を通す債務整理なら、解決できる可能性も高まります。

奨学金の督促を受けたら、できるだけ早めに弁護士や司法書士に相談しましょう。
詳しくは次のページをご覧下さい。

奨学金が返せない、返還できない…債務整理で解決する方法

 

債権管理及び回収業に関する特別措置法とは?

省略して、「サービサー特措法」「サービサー法」などとも呼ばれます。
サービサーとは、債権回収会社のことです。

債権を回収する…つまり”借金などの取り立て等を行う”ということです。

この法律ができる前、バブル崩壊の頃の日本では、暴力団など反社会的な組織が、こうした取り立て業務を行っており、たいへんな社会問題になっていました。
そこで、”弁護士以外と、政府として認めた会社組織しか、債権回収を行ってはいけない”と決めたのです。
それが、このサービサー特措法です。

もともと弁護士には債権回収を行う資格も、また”債権回収を止めさせる資格”も認められています。
ですが、バブル崩壊の頃の日本は、不良債権(返せない借金)だらけの状態。とても弁護士だけでは、債権回収業が間に合わない状態でした。
その隙間に付け込んで、ヤクザなど反社会的勢力が、非合法の債権回収を行っていたのです。

そうした状況に歯止めをかけるため、整備されたのが、この「債権管理及び回収に関する特措法」であり、債権回収会社というわけです。
エムユーフロンティア債権回収も、そうした政府承認の企業の一つです。


--脚注--
[1]法務省債権管理回収業の営業を許可した株式会社一覧
[2]衆議院債権管理及び回収に関する特別措置法
[3]エムユーフロンティア債権回収株式会社主な受託先 archive
[4]日本学生支援機構について平成28年3月 P26 平成26年度決算3キャッシュ・フロー計算書 archive

-奨学金

Copyright© 【債務整理ジャーナル】借金が返せないときに役立つ債務整理情報サイト , 2019 All Rights Reserved.