債権回収会社から督促が来たら借金減額のチャンス?その理由と方法を徹底解説!

投稿日:2017年11月15日 更新日:

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★この記事を読んでわかること
  • 借金やクレジットカード等の滞納で、債権回収会社から督促が来るのはなぜ?債権譲渡譲受により債権者が変わったため。
  • 債権譲渡(売却)の際に、もとの債権から大幅に値引きされて取引されることも多いため、返済を減額できるチャンスでもある。
  • 国の定めた“債務整理”の方法で、適切に対処すれば、返済の負担を大きく減らせる場合も。

この記事では、債権回収会社から督促を受けている方に、解決のポイントをお伝えしていきます。

見慣れない“債権回収会社”からの督促に、戸惑っている方も多いかと思います。ですが、適切に対応すれば、債権回収会社からの督促は“返済減額のチャンス”です。

その理由や仕組み、方法について、詳しく解説していきます。

 

債権回収会社とは?債権譲渡譲受とは?知っておきたい基本のポイント

債権回収会社から督促が来たら、返済減額のチャンスとも言えます。その理由を知るためには、ちょっとした基礎知識が必要になります。

  • 債権回収会社とは?
  • 債権譲渡譲受の仕組み

この2つの基礎知識を、簡単にご説明していきます。

 

債権回収会社とは?

「債権回収」を主な業務とする、特別な企業です。債権とは、“借金などの返済を受け取る権利”のことです。つまり債権回収とは、いわゆる“取り立て”と言っていいでしょう。

債権回収会社は、この取り立て(債権回収)を主な業務として、法務大臣から特別な許可を得て、合法的に行っています。
一言でまとめれば、“債権回収会社は、政府の認めた取り立てのプロ企業”とも言えます。

債権回収会社は、他社から債権を譲受して、債権回収を行うケースが往々にしてあります。
簡単に言えば、“返済を受け取る権利(債権)を、銀行やサラ金などから買い取って、取り立てを行う”というイメージです。
これを“債権譲渡譲受”と呼ぶ場合もあります。

 

債権譲渡譲受の仕組み

「借金は、“借りた相手”に返すもの」と思う方が、ほとんどではないでしょうか。ですが実際には、債権の譲渡譲受により、“借りた相手とは違う相手に、借金を返す”となる場合もあります。

一般的な常識と少し違う仕組みなので、ピンと来ない人も多いと思います。ですが、大切なポイントなので、画像を使って解説していきます。

 

まず、「Aさん」が「Bさん」にお金を貸した(融資した)とします。

お金を貸したので、Aさんは、「Bさんからお金を返してもらう権利(債権)」を持っています。同時に、Bさんは「お金を返す義務(債務)」を持つことになります。

 

次に、「Aさん」が「Cさん」に、債権を譲渡します。

何か事情があったのでしょうか、Aさんは、「お金を返してもらう権利(債権)」を、第三者の「Cさん」に譲ることにしました(債権譲渡)。
Cさんは、Aさんから債権を受け取りました(債権譲受)。

 

債権譲渡譲受が起きた結果…。

債権譲渡譲受が起きた結果、Aさんは、「Bさんから返済を受け取る権利」を手放すことになりました。そのため、Aさんはお金を貸した当事者ではありますが、Bさんから返済を受けることはできません。

では、Bさんは誰に返済するかというと、債権を譲り受けた「Cさん」になります。

「お金を貸した相手ではなく、別の人にお金を返すのは、おかしいのでは?」
「どうしてお金を貸してもいないCさんが、Bさんから返済を受け取るの?」

と、納得いかない人も多いかと思います。
ですが、“返済金を受け取る権利=債権”は譲渡や売買ができるものです。そのため、こうした債権譲渡譲受の仕組みにより、
「借りた相手ではない、別の相手にお金を払う」という、少し違和感のある出来事も、合法的に発生します。

そして、上の図で登場した「Cさん」が、“債権回収会社”となります。

 

なぜ債権回収会社からの督促は、“借金減額のチャンス”なのか

ここまでの内容でご説明した通り、債権回収会社は、“債権=返済金を受け取る権利”を譲り受けて、督促を行うことが多くなります。
“譲り受けて”といっても、タダでもらってくるワケではありません。いくらかのお金を払って、買い取っています。そのため、債権の買い取りという場合もあります。

たとえば、100万円の債権を、10万円で買い取ったとしましょう。「100万円を回収する権利」を、「10万円で買い取った」わけですね。ですから、100万円を満額回収できれば、差し引き90万円の利益になるわけです。

ここでもう一度、先ほどのAさん、Bさん、Cさんに登場してもらいましょう。

Cさん(債権回収会社)は、「100万円を回収する権利を10万円で買い取って」います。ですので、100万円を満額回収すれば、90万円の利益が出ます。

ところが、債務者であるBさんは、「100万円の借金のうち、50万円しか返せない」と言っています。
こう言われて、Cさん(債権回収会社)はどう思うでしょうか?

「本当は満額の100万円を回収したいけれど…。もともと10万円で買い取った債権だから、50万円しか回収できなくても、差し引き40万円の利益になる」

と、冷静に計算するでしょう。
つまり、Bさん(債務者)にとっては、“100万円の借金を50万円しか返せない”状況でも、債権を買い取ったCさん(債権回収会社)としては、“50万円しか回収できなくても、利益が出る”という事になります。

そのため、“100万円の借金を50万円しか返済できない”状況でも、和解が成立しやすくなると考えらえます。なので、「債権回収会社から督促が来たら、借金減額のチャンス」と言えます。

 

債権回収会社に対して、返済を減らしてもらう方法

いかがでしょうか?
複雑な仕組みで、私たち一般人の社会常識とは異なる部分もあるので、ピンと来ない方も多いのではないでしょうか。

ですので、ひとまずここでは、「債権回収会社から督促が来たら、借金減額のチャンス」という事だけ、覚えておいて下さい。

それでは、具体的な“返済の減額方法”に進んでいきましょう。

 

自分で債権回収会社と交渉しても、借金の減額は実質不可能

「借金減額のチャンス」といっても、自分で電話して減額を申し出たり、自力で交渉を持ち掛けても、効果はほとんど期待できません。実質不可能と言っても良いでしょう。

なぜなら、債権回収会社は甘い相手ではないからです。“できる限り、たくさん回収したい”と考えるのが通常です。
「お金がなくて、〇〇円しか返せません」と言ったところで、信じてもらえず、相手にされないでしょう。

それどころか、“返済の意思がない不良債権者”と見なされ、即刻、法的手続きを取られてしまう恐れもあります。

 

自分で連絡すると、大変な損をする恐れも

最後の返済日から5年以上経過している債務は、時効を迎えているかもしれません。
ですが、債権回収会社に自分から連絡すると、“時効援用”ができなくなる恐れもあります。時効援用は、簡単に言えば“合法的に返済をチャラにする手続き”です。自分から相手方に連絡すると、これが不可能になる恐れがあるため、大変な損をしてしまいます。

この話について詳しくは「債権回収会社や法律事務所から督促が来たら時効援用で返済をゼロ円に」にまとめています。

 

正解は、弁護士・司法書士による“債務整理”を通して減額交渉

話を戻しましょう。債権回収会社から督促が来た場合、返済減額のチャンスです。では、どうやって減額すれば良いでしょうか。

もっとも正解と言える方法は、“弁護士や司法書士を通した債務整理で、減額交渉を行うこと”です。その理由を解説していきます。

債務整理とは、国の作ったした“借金減額・免除のための制度”です。返済を減らすための制度ですから、債権回収会社から督促を受けている場合も、うってつけの解決策と言えます。

対等な立場での交渉ができる

債権回収会社は、法務大臣の特別な許可を得た取り立てのプロ集団。代理人弁護士も、法的資格を持ったプロ中のプロです。そうした相手に、一般人である私たちが自分で交渉するのは、不利というほかありません。
ですが、こちらもプロの弁護士・司法書士など法律家を味方につければ、対等な立場での交渉が期待できます。

弁護士や司法書士にお任せで話がまとまりやすい

基本的に、弁護士や司法書士が代理人となって、債権回収会社や相手側弁護士とやり取りをしてくれます。そのため、本人が直接、話し合いをしなくても良いことが大半です。

債務整理という適切な手続きのため、債権回収会社も応じやすい

ただ「返済を減らしてください」と言うのではなく、債務整理という国の認めた借金減額方法を使うことで、債権回収会社も対応しやすくなります。

時間、費用、プライバシーや世間の目…心配なことは、無料相談で確認を

「債務整理で返済を減額できる」と言われても、いろいろな心配事も多いでしょう。時間や費用はどのくらいかかるのか、家族に知られないか、迷惑が掛からないか…。気になる点も様々です。

そこで、まずは弁護士や司法書士の“無料相談”を活用してみましょう。

無料で聞くだけなので、お金も掛かりません。また、WEBから利用できるので、手間もかからず、プライバシーの心配もありません。

「債権回収会社から督促状が来ているのですが、債務整理で減額できますか?」
「費用が心配なのですが、手元にお金がなくても大丈夫でしょうか?」

など、遠慮せずに何でも質問してみましょう。

債務整理に強い弁護士・司法書士の一覧をまとめました

 

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