住宅ローンの悩みを「任意整理」で解決できる?過払い金返還でお金を取り戻せる?

投稿日:2017年7月8日 更新日:

このページでは、住宅ローンの悩みを「任意整理」で解決する方法について、解説していきます。
任意整理とは、借金などの債務の減額を行う、“債務整理”の手続きの一種です。
「任意売却」と名前は似ていますが、まったく異なる手続きなので注意が必要です。

任意売却と債務整理(任意整理、個人再生、自己破産)の違いについては、以下の関連記事にまとめました。
ご興味のある方は、こちらもご覧ください。

任意整理とは

過払い金返還請求のテレビCMなどで、「任意整理」という言葉を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
まずはどんな手続きなのか、簡単に説明してきます。

  • 借金などを減額する、「債務整理」の一種
  • 弁護士に依頼して行うが、裁判所は通さず、業者との直接交渉となる
  • 将来利息をカットし、数年の分割払いへと返済計画を立て直す(リスケジューリング)
  • 過払い金がある場合は、任意整理で取り戻すことも可能
  • これから払う金利(将来利息)分しか減額できず、元金の減額は基本的にできない
  • 整理する債務を選べる。そのため、例えば住宅ローンを整理対象から外せば、家を残して他の借金を減額できる。

任意整理であっても、住宅ローンを整理(=減額)すると、原則として、ローン返済中の家が引き上げられてしまうでしょう。ですから、この手続きでも“家を残して住宅ローン返済だけ減額する”といったことはできないと考えて良いと思います。

ただ、任意整理には“整理する(減額する)”借金を選べる特徴もあります。

たとえば「住宅ローンの返済だけでなく、サラ金(消費者金融)や銀行カードローン、ビジネスローンなどの借金も返済が苦しい」といった場合、「住宅ローンは減額(整理)せず、他の借金だけ整理する」ことで、“ローン返済中の家を残したまま、(住宅ローン以外の)借金を減らす”ことは可能でしょう。

 

住宅ローンの悩みを「任意整理」で解決できる?

続いて、「任意整理」で住宅ローンの返済を解決できるのか、見ていきましょう。

直接に住宅ローンそのものを任意整理で減額…というのは、理屈上は不可能ではないと思います。

ですが、任意整理は債務整理の中でも手続きの効力が比較的弱く、“将来の金利をカットする”という程度のもの。もとから利率の低い住宅ローンの場合、任意整理はそれほど効果的な解決策とは言えないと思います。

逆に言えば、

住宅ローン以外の借金が、利息や遅延損害金で膨れ上がっており、生活が苦しい

といった場合には、任意整理で“住宅ローン以外の借金の整理”を選ぶのが効果的でしょう。

 

任意整理で過払い金返還…住宅ローンでは取り戻せるの?

この記事をご覧の方のなかには、テレビCMなどで「任意整理で払いすぎた借金を取り戻せる」と、“過払い金返還”のことを知って、ご興味を持たれた方もいるかと思います。
「住宅ローンでも任意整理すれば過払い金が取り戻せるの?」といった疑問もあるかと思います。

ですが結論から言えば、「住宅ローンには、過払い金が発生していないので、戻ってくるお金もない」という事になるでしょう。

過払い金は、2010年の法改正以前にあった「グレーゾーン金利」での借入に対してのみ、発生していると考えられます。
住宅ローンは、グレーゾーン金利はもとより、法定金利よりも大幅に低い利率で融資されるのが通常です。
ですから、住宅ローンには過払い金もなく、過払い金返還もできない(戻ってくるお金がない)こととなります。

 

任意整理は、住宅ローン返済の解決にはメリットよりもデメリットのほうが大きい

任意整理を用いるかどうかは、「住宅ローン以外の借金(債務)が、どれだけ膨れ上がっているか」が、一つの判断基準になるでしょう。

「その他の借金は無いが、住宅ローンの返済“だけ”に困っている」という場合、任意整理は解決策としては適していないと思います。

主なメリット、デメリットだけを比較してみても、デメリットのほうが大きいと感じます。

住宅ローンを任意整理する主なメリット

  • 将来の金利・利息をカットできる
  • 返済計画を立て直せる

住宅ローンを任意整理する主なデメリット

  • 住宅ローンを整理対象にすると、ローン返済中の家を手放すことになる
  • ブラックリストに載る
  • 元金は減額できない

なぜデメリットのほうが大きいかというと、“個人再生や自己破産であれば、元金も大幅に減額または返済免除できる”からです。

たとえば“個人再生”を使えば、住宅ローン5,000万円を500万円、つまり10分の1にカットできる可能性もあります。ですから、任意整理では「デメリットに対して、メリットが(他の手続きよりも)少なすぎる」と思えます。

任意整理を選んだほうが良いケースもある

ただし、住宅ローン返済中であっても、

「住宅ローン以外の借金を債務整理したい」
「サラ金からグレーゾーンでの借り入れがあり、その分の過払い金だけ返還したい」

といった場合は、“住宅ローンを任意整理の対象から外して、他の借金を整理する”ことで、ローン中の住宅を手放さずに毎月の返済額の合計を減らすことが可能になります。

任意整理、個人再生、自己破産など、債務整理にはいろいろな手続きがあり、ひとりひとりの事情によって、ぴったりの解決策も違ってきます。当サイトの説明も、あくまで参考程度としていただき、ご自身の悩みに関しては、かならず専門家にご相談ください。

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