武富士に対する過払い金請求はできないが借金の減額は可能?

投稿日:2017年8月19日 更新日:

この記事の簡易まとめ
  • 武富士(現TFK株式会社)の過払い金請求は、武富士が倒産しているため、現在は事実上不可能
  • 倒産により、武富士側の弁済の減額・免除が裁判所に認められたため
  • 現在も借金返済が残っている場合、こちらは「債務整理」を行い、過払い金が無くても返済の減額・免除ができる可能性もある
  • また、「消滅時効の援用」により、返済をゼロにできる可能性もある

この記事では、武富士(現TFK株式会社)の過払い金請求についてご説明していきます。

武富士については、過去に過剰な取り立て等で社会問題になったこともあり、その後、倒産に至ったことも、ご存知の方が多いのではないでしょうか。
この倒産の関係もあり、武富士の過払い金請求は、現在では“事実上できない”と言って良い状況にあります。

とはいえ、たとえば「現在の借金返済のために、武富士から過払い金を取り戻したい」といった方は、“他の解決方法”もあります。そうした点も含めて、ご説明していきます。

 

武富士への過払い金返還請求について

武富士は、過去に存在した消費者金融の最大手でした。「武富士ダンサーズ」の踊るテレビCMでも話題になったことを、ご記憶の方も多いのではないでしょうか。

さて、そんな有名消費者金融だった武富士ですが、平成22年に倒産に至っています。

倒産に至った理由は、「多額の過払い金返還で資金繰りが悪化してしまったため」とも、また「取り立ての姿勢などに批判が高まったため」とも、さまざまな理由が指摘されています。

平成22年10月31日、武富士は東京地裁に会社更生法の適用申請。“突然の倒産”だったようです。これによって、武富士の過払い金返還も、会社更生の手続き内でしか不可能となってしまいました。

「それでは会社更生の手続きに沿って過払い金返還請求すれば良いのでは」

と思うかもしれません。
ですが、そのためには平成23年2月28日までに債権届を提出している必要があります。なので、今(平成29年)から武富士に過払い金返還請求を…と思っても、すでに時間切れで間に合わないという事です。

また、こうした手続きをしても、再生計画に基づく「第一回弁済」は既に終了しており、「第二回(最終)弁済」も既に進んでいます。第二回弁済の過払い金返還の弁済率は0.9368%。ですので、たとえば100万円の過払い金がある人でも、9368円しか取り戻せない事になっています。

  • 平成23年2月28日までに手続きをする必要がある
  • 過払い金を取り戻せても、0.9368%しか戻ってこない
  • 今から武富士に過払い金返還請求を…と思っても、すでに時間切れ

簡単にまとめるとこのようになります。

 

なぜ武富士の過払い金が取り戻せないの?

「過払い金が取り戻せないのは、おかしいのでは」と疑問に感じる方も、いるのではないでしょうか。

ですが、こうした結果は武富士の「会社更生」(倒産)に基づくものです。

倒産というのは、裁判所の許可のもとに行われます。
企業がお金を払えなくなってしまった時、「お金を払うべき相手(債権者)」に譲歩してもらい、「払うべきお金(債務)」を減額したり、免除(免責)する手続きです。

武富士にとっては、過払い金は「債務」にあたります。倒産によって、これの大幅カットが“裁判所に認められた”形です。

ですので、武富士の過払い金返還ができない理由は、“裁判所がそのように認めたから”という事になります。

裁判所の決定を覆すのは、とても難しいことになります。そのため武富士には、“事実上、過払い金返還請求できない”と考えたほうが良いでしょう。

 

同じ方法=債務整理で、私たちも借金を解決できます

武富士に過払い金返還請求できないのは、武富士が倒産し、裁判所が「(一部しか)払わなくて良い」と、弁済の減額や免除を認めたから
…とご説明しました。

実はこの「弁済の減額や免除」は、私たちも利用することができます。

武富士の借金返済がまだ残っている

武富士への未返済分を他の金融業者を通して請求を受けている

その他、他社借り入れなどの返済が苦しくて困っている

といった方は、私たちも同様に、“返済を合法的に減免できる”という事です。

その方法が、「債務整理」です。

債務整理といっても、手続きはいろいろあります。
たとえば、武富士の取った方法に近い形なのが、「個人再生(個人民事再生)」でしょう。裁判所の許可によって、返済を最大10分の1程度に減らし、残りを分割払いとすることができます。

また他にも、返済を原則としてすべて免除する「自己破産」もあります。逆に、裁判所を通さずに返済の負担を軽減する、「任意整理」という方法もあります。

このように、過払い金を取り戻せなくても、今ある借金の返済を軽くする方法は、国の正式な手続きとして、しっかりと用意されています。

現在も武富士の借金が残っている方は、武富士から滞納している債権を引き継いだ「日本保証(旧ロプロ)」「パルティール債権回収」、倒産後の武富士の清算会社である「TFK株式会社」といった企業から、督促状が届いていることでしょう。
こうした督促や請求についても、過払い金が取り戻せなくても、解決できる手段が債務整理です。

債務整理に慣れている弁護士・司法書士にお願いすることで、相手業者と交渉や和解といった解決を図ることができるのです。
債務整理を検討してみたい方は、弁護士や司法書士に、まずは無料相談を行ってみましょう。

こちらに、債務整理に強い弁護士・司法書士をまとめました!

 

他の業者から武富士の借金の督促を受けている方へ

「武富士の借金がまだ残っており、他の業者を通して取り立てを受けている」

このように、“昔の借金”でお悩みの方は、“消滅時効の援用”という手続きをすることで、借金を帳消しにできる可能性もあります。
借金は最後の返済から5年で時効です。とくに武富士のように過去に倒産した貸金業者の借金は、既に時効を迎えている事が多いからです。

武富士への滞納で現在督促を受けている方は次のページをご覧ください。

 

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