アコムの「返済計画のご提案」に応じるべき?電話を急いで掛けるべき?

投稿日:2016年11月27日 更新日:

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このページでは、アコムの『返済計画のご提案』という封書について解説していきます。

アコムからの『返済計画のご提案』とは?

アコムの借金を滞納していたり、未払いの返済がある場合に届く書類です。
差出人は、『アコム株式会社 審査第一部管理センター』または「ACサービスセンター」等になっているようです。

内容は、

元金のみ一括払い
遅延損害金を一部免除し、残りの損害金+元金を分割払い

という返済計画が、提案される事が多いようです。

「平成◯年◯月◯日までに当該提案について、ご意思をご連絡ください。」という記載もあります。

ですが、慌てて返事をする前に、少しだけ検討する必要があります。
まずは落ち着いて、この記事を読み進めて下さい。

アコムからの『返済計画のご提案』に返事をするべき?

アコムからの『返済計画のご提案』に、どう返事をするべきか、解説していきます。

もっとも大切なのは、“自分自身が、どうしたいか”です。


「アコムに返済したい」「お金に余裕があり、この返済計画なら可能」という場合
⇒ すぐアコムに連絡を!

“お金に余裕があって、払える”+“請求に納得しており、払いたい意志がある”場合は、すぐにアコムに連絡をしましょう。


「返済できない」「お金に余裕がない」という場合
⇒ アコムに連絡する前に、弁護士・司法書士に相談を!

この『返済計画のご提案』が届いた場合、“すでに消滅時効を迎えている借金”の可能性があります。そのため、“弁護士・司法書士に依頼して時効援用の手続きを行うだけ”で、“全額を払わなくて良くなる”場合もあります。

実際に、大阪市内のある司法書士事務所が、公式ページでこう報告しています。

弊所にこの「返済計画のご提案」をお持ち頂いた方は消滅時効が成立しました。

http://jikou.shoshi246.com/archives/852
アコムから「返済計画のご提案」が届いたケース 司法書士西村竜也事務所

また、時効を迎えていない場合でも、『任意整理』『個人再生』などの手続きにより、提案された返済計画よりも更に負担を軽くできる可能性もあります。

アコムなどの借金の時効は5年なので、

最終返済日から5年以上経っている
5年間の間に、返済をしたり、裁判に訴えられたりしていない

といった場合、消滅時効が成立し、“1円も払わなくて良くなる”可能性があります。

ただし、自分でアコムに連絡をしてしまうと、『債務承認』をしてしまい、時効が無効化(中断)される可能性もあります。

また、“知らないうちに時効が中断されている”場合もあります。この場合は、5年以上が経っていても、まだ時効を成立させることはできません。

消滅時効の援用と債務承認の関係について、詳しくはこちらの記事をお読み下さい。

 

アコムが『返済計画のご提案』を送る理由・狙いや意図

この『返済計画のご提案』ですが、“提案内容そのものは、債務者(借りた人)が一方的に有利なもの”だと言えるでしょう。

個人的な予想ですが…。

アコム

『解決が長引き、いつまでも回収できないよりは、多少譲歩しても回収できたほうが良い』

という、アコムの合理的な判断があっての提案なのかと思います。
アコムが何か企んでいる、良からぬ意図がある…といった疑いは無いものと思います。

ですがその一方で、“この提案に応じると、時効の援用がすぐにはできなくなる”という特徴もあります。

そのため、合法的な時効管理(時効を成立させないようにする業務)の一つとして、『返済計画のご提案』を送っている側面もありそうですね。

 

時効期間を過ぎていても、成立していなければ督促して良い

借金などの消滅時効は、「その期間を過ぎただけ」では成立しません。
時効期間を過ぎた後、“時効の援用手続き”を行って、はじめて成立します。

ですから、たとえ時効期間を過ぎていたとしても、時効の援用を行っていなければ、“相手はいつまでも取り立てを行って良い”事になります。

時効を迎えていない
時効を迎えているが、援用手続きをしていない

といった場合、『返済計画のご提案』などの督促や催告を行うことは、まったくの合法的な業務になります。

 

借金が払えず、時効でもない場合の対処方法

それでは最後に、『払えない + 時効も援用できない』場合の対処方法を解説します。

「アコムから提案された『返済計画』も、お金に余裕がなくて払えない」
「時効もまだ迎えていなかったり、中断されてしまっていて、成立させられない」

こうした場合の対処方法も、やはり“弁護士・司法書士への相談”が第一歩となります。

というのも、“お金を払えずに放置しておくと、いずれは強制執行(差し押さえ)に至ってしまう”と最悪の事態を迎える可能性があるからです。

差押を受けると、“2ヶ月分の最低限の生活費”だけを残して、後は全て差押の対象です。
差押による財産回収は徹底しており、家具や家電はもちろん、“趣味の盆栽まで差し押さえられた”という事例もあるぐらいです。
また、“給与も差し押さえの対象”となり、職場にも迷惑が掛かってしまいます。

アコムとしても、『返済計画のご提案』を送っている以上、『これだけ譲歩しても応じていただけないなら、あとは法的手段に出るしかない』という所まで来ているはずです。

これを防ぐためには、“弁護士・司法書士の力を借り、債務整理をする”ほかにありません。


任意整理や個人再生で、借金を減額する

取り立てを最短即日でストップできる

過払い金があれば、返還請求できる


といったメリットが債務整理をすることで期待できます。


結論をまとめます。

お金があり、返済計画に応じてキチンと払える場合
⇒アコムに連絡し、入金方法を確認

時効を迎えている可能性がある
弁護士・司法書士に相談し、時効援用の手続きを依頼する

お金がなく、時効もまだ迎えていない
弁護士・司法書士に相談し、債務整理を依頼する


この他にも、“過払い金がある可能性”なども考えると、“アコムに電話をする前に、弁護士・司法書士に相談”したほうが、より良い解決が望めます。

こちらに、無料で相談できる弁護士・司法書士をまとめました!

 

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