『課金地獄復活絵巻』とは?司法書士がガチャ返金?ネット評判の疑問に答えてみる

投稿日:2018年2月4日 更新日:

パズドラ、モンスト、グラブル、白猫、アイマス…。スマートフォンで遊べる、大人気のソシャゲ(ソーシャルゲーム)アプリ。

私もパズドラ、モンスト、ドラゴンポーカーなど、いくつかプレイ経験がありますが、ついついハマり過ぎて、一日中遊んでしまう事もあります。

一昔前のソシャゲと違って、ゲーム性もしっかりしています。プレイヤーの腕前や知識も攻略に必要なので、けっこう楽しめるんですよね。

それに、カワイイ&格好いいキャラ達を集めるのも、ソシャゲの醍醐味。特に注目するのが、いわゆる『ガチャ』と呼ばれるゲームシステムです。

ソシャゲ(スマホゲームアプリ)の『ガチャ』とは

有料購入またはログイン報酬などでもらえる“ゲーム内通貨”(パズドラの『魔法石』など)を消費して、ゲーム内で“ガチャを回す(ガチャる)”と、ランダムにキャラクターやアイテムを入手できるシステムです。

ほとんどのゲームでは、人気のキャラになればなるほど、入手確率が低くなるよう設定されています。
そのため、運が良ければ1回で入手できる一方、何十回、何百回とガチャを回しても、欲しいキャラを入手できないこともあります。

狙ったキャラが限定ガチャや11連ガチャからズバリ引けた時は、本当に嬉しくなりますよね。

ですが、無課金だとなかなかガチャを回せず、Sレア、SSレアを揃えられなかったり、限定ガチャから欲しいキャラがゲットできなかったり‥。

私もしばらく無課金で遊んでいたんですが、ガチャ運が悪く、最近では『月に2,000円』と決めて課金しています。


でも、課金って気をつけないと、やり過ぎそうで怖いですよね。夜中に一人で10連ガチャを回していると、ついつい追加課金したくなる瞬間が何度もあります。

思いっきりハマってしまい、何十万円も借金をして、ソシャゲの課金ガチャを回してしまう“廃課金プレイヤー”も、最近は増えているんだとか…。

そういえば『グラブル』の課金ガチャも、排出確率の表示などの問題で、一時期けっこうな話題になりましたよね。
「アンチラ」というレアキャラをゲットするために、75万円も借金をしてガチャに突っ込んだ人の動画も話題になりました。

そんなわけで、前置きが長くなりましたが…。
今回注目したいのは、『課金地獄復活絵巻』というサービスです。

『課金地獄復活絵巻』公式サイト
(アーカイブ http://archive.is/RiCEN)


一言で言えば…

「課金したお金を取り戻す」スマホゲームの課金で散財してしまった人を救済するサービス

とのことで、2chやtwitter、まとめサイトなどでも話題になっています。
一体どういうサービスなのか、調べてみました。

このページの内容は、個人が調べて考えた内容です

当ページの記載内容は、2017/02/10時点で調べた事柄を元に筆者(個人)が考えた内容です。

弁護士・司法書士などの専門家の判断、司法判断などが異なる場合もあると思いますが、このページの内容はあくまで一個人のものとして、ご理解いただくようお願いします。

『課金地獄復活絵巻』は、司法書士が課金を取り戻してくれるの?

まずは基本情報からチェックしてみました。

司法書士法人ジェネシスは、ソーシャルゲームの課金などによって散財した方を救済するサービス「課金地獄復活絵巻」の特設サイトを先日オープンしました。

この「課金地獄復活絵巻」は、ソーシャルゲームの課金制度のひとつ、いわゆる「ガチャ」にハマってクレジットカードを使いすぎてしまった方や、ランキング争いで他のユーザーに勝つために課金で散財してしまった方などを救済する、新たなサービスとなります。

http://www.inside-games.jp/article/2017/02/08/105212.html
http://archive.is/A8zuN(魚拓)
課金しすぎた方に向けた救済サービスを司法書士法人が立ち上げ…減額シミュレーションを行える特設サイトもオープン

ソシャゲ(スマホ等のソーシャルゲーム)課金で散財しすぎた人を救済する、司法書士法人ジェネシスによる新サービス


こう言われると、なんとなく“返金”のような気がするのは、私だけでしょうか。

ゲーム会社や運営に、司法書士法人ジェネシスが交渉して、ユーザーの課金額を返金してもらう…。そんなイメージが、ぱっと浮かびました。


ほとんどのソシャゲで、メンテが長引いた時や、不具合が見つかった時に、『詫び石』としてゲーム内通貨をプレイヤーに配布することはありますし…。

「ドラゴンクエストモンスターズ・スーパーライト(DQMSL)」や「魔法使いと黒猫のウィズ」など、過去に“返金祭り”が起きたソシャゲもあります。

こうした返金祭りのように、運営に掛け合って、返金を要求するんでしょうか?


ですが、もしそうだとすれば、ちょっと疑問もありますよね。
ネットユーザーの反応でも、「遊んだお金が返ってくるのはズルいのでは」といった声がありますが、私もそう思います。

私だってコツコツ課金しつつ、節度に気をつけて遊んでいるのに…。
課金しまくってガチャを回しまくったプレイヤーが返金されるなんて言われたら、それは不公平では?という気持ちにもなってしまいます。

でも、『課金地獄復活絵巻』は、本当にそうした返金サービスなんでしょうか?

 

ネットの反応も賛否両論?みんなの評判や疑問

この『課金地獄復活絵巻』の登場を受けて、ネットでも賛否両論、いろいろな声が上がっているようです。

なかでも特に、私が共感できた意見や疑問を、まとめてみます。


「どういうこと?司法書士がゲーム会社からお金を取り戻してくれるの?」

「ただの債務整理なんじゃないの?」

「ガチャにハマるのは自業自得では?」

「ガチャ課金の救済が認められるなら、パチンコ・パチスロはどうなるの?」


こうした疑問について、私なりに答えを調べてみました。

 

課金地獄復活絵巻は、『ゲーム会社からお金を取り戻す』ではなく債務整理?

『課金地獄復活絵巻』の公式サイトのコンテンツを見ると、

○地獄の借金減額シミュレーター
○借金減額試験

などがあります。

ためしに『借金減額試験』をやってみたのですが…。
借入件数、借入期間、住宅ローンの有無、地域、借入額、名前、連絡先などを入力する形になっています。

これは、債務整理の借金減額シミュレーターと、あまり変わらない質問内容です。

こうした点から見ても、『課金地獄復活絵巻』は、あくまで“借金を対象とした内容”のようです。
とすると、これは債務整理ではないでしょうか。

債務整理とは

“借金(債務)の返済を減額・または免除する手続き”の総称です。最近では、『国が認めた借金減額方法』なんて言い方もされますね。

『課金地獄復活絵巻』のプレスリリースにも、『国が認可した方法で、課金したお金を取り戻すことができます』と書いてありますが…。

国が認可した方法で課金したお金を取り戻すことができます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000024027.html
http://archive.is/p2OVR(魚拓)

“国が認可した方法”で、“借金が対象”というと、やはり債務整理のように思えます。

だとすれば、“課金したお金”というより、“課金するために借りたお金”を、“取り戻す”のではなく“減額する”…となりそうです。

『課金地獄復活絵巻』のサイト内には、”債務整理”という言葉は出てこないので、断定は避けたいのですが…。
他に思いつく方法もないので、このページでは、『課金地獄復活絵巻=債務整理』仮定して、話を進めていきます。

 

“課金を取り戻す”は、過払い金返還?ゲーム会社からの返金ではない

『課金地獄復活絵巻=債務整理』と公式に断言はされていませんが、状況からそう仮定していきます。

さて、この仮定が正しいとすると、プレスリリースに書かれているように、“課金したお金を取り戻す”ことは、本当に可能なのでしょうか?

『課金のために借金をした』場合、過払い金が発生していれば、払いすぎた金利の分だけは取り戻せます。

ゲーム会社から取り戻すのではなく、銀行やサラ金など、借金をした相手業者に、返還を求める事になります。これはもちろん、ゲーム会社からの返金とは、まったく違います。


ただ、個人的に気になる点がひとつ…。
過払い金が発生するのは、2010年6月18日の改正貸金業法の完全施行以前の、当時のグレーゾーン金利で返済した借金だけです。
そしてソシャゲは、たとえば有名な『パズドラ』のサービス開始が2012年、『モンスト』のサービス開始が2013年12月ですから…。

少なくとも、『パズドラ』『モンスト』にハマって、課金のために借金をした方は、過払い金ナシ=取り戻せるお金は無いことになりそうです。

ただしそれでも、債務整理することで、“今ある借金を減らしたり”“毎月の返済額を減らしたり”できる可能性がありますから、『課金地獄復活絵巻』の意義も十分にあると思います。

時期的に考えて、時効援用も期待できない

サラ金などの借金には、実は『消滅時効』もあります。
これは、ただ待っていれば成立する…という単純なものではありませんが、消滅時効の援用など一定の条件を満たせば、『最終返済から5年』で、返済しなくて良くなります。

とはいえ、先ほどの主要ソシャゲのリリース時期を考えると、現在(2017年2月)ではまだ、『ソシャゲ課金のために作った借金』の消滅時効の援用はできないと思います。

中間まとめ:『課金地獄復活絵巻』で課金は取り戻せるの?

それでは、一旦ここまでのまとめをします。


『課金地獄復活絵巻』は債務整理なの?

債務整理だと明言はされていませんが、公式のコンテンツ内容等から、ひとまず債務整理と仮定して話を進めます。

債務整理は、返済不能に陥った借金の一部減額、免除などを行う手続きです。


『課金地獄復活絵巻』はゲーム会社から返金してもらえるの?

債務整理だと仮定すると、ゲーム会社からの返金ではありません。借金をして課金をしたプレイヤーを対象に、借金の返済額を減らす手続きを行うものと考えられます。


課金したお金は、本当に取り戻してもらえるの?

債務整理だと仮定すると、その手続の過程で“過払い金”が見つかれば、金融業者に対して、払いすぎた利息の返還請求を行うことも可能です。
借金の利息に対するものなので、ゲーム会社からの返金ではありません。

また、『パズドラ』『モンスト』『グラブル』など、現在の主要タイトルの多くは、グレーゾーン金利が撤廃された2010年以降にサービスを開始しています。そのため、例えば「パズドラ課金のために借金をした」といった方の場合、その借金に過払い金が発生している可能性は非常に低くなりそうです。



こうしてみると、『課金がまるごと取り戻される』という事ではないような…。

ですが、もしそうだとしたら、ソシャゲ微課金プレイヤーな私としては、『そんなに不公平ってわけでもないのね』と、ちょっと安心できる気もします。

 

ソーシャルゲーム課金の借金は自業自得じゃない?

ネットの反応を見ていると、そもそも、『ソシャゲ課金で借金地獄になるのは、自業自得では?』という声もあるようです。

正直に言えば私自身も、「自業自得でしょ?」と思う気持ちもありますが…。
ただ、自業自得とも言い切れない要素もあるのでは、と思っています。

未成年による高額課金の問題

まず、未成年のプレイヤーによる“高額課金”の問題があると思います。

お子さんが、親御さんのクレジットカードを勝手に使って、限度額いっぱいまで課金してしまったり…。
そうしたケースは救済の対象になって良いと思いますが、ただ、“課金地獄”の多数派ではないような気もします。

ソシャゲガチャの射幸心の問題

ソーシャルゲームの“ガチャ”そのものが、『射幸心を過度に煽るものではないか?』という指摘もありますね。

これは非常に難しい問題だと思います。
ソシャゲプレイヤーの全員が、ハマりすぎて借金漬けになる…という訳ではありませんし、やはり自制できる・できないは、個人の資質による所も大きいのかな、と思います。

私自身、パズドラのFFコラボで曲芸士が登場した辺り(※わからない方はすみません)で、「これはハマりすぎるから、一旦やめよう」と卒業したんですが…。

そうした判断が苦手な方、できない方が、射幸心を煽られて借金地獄になったとして、それを『自業自得』と一刀両断に切り捨てるのも、何か違うのではないかと思います。

事情によって収入が減ってしまった場合は?

「ソーシャルゲームのために借金をする」というと、人によって賛否が別れると思いますが…。
それ自体は、“余裕をもって返せる、無理のない範囲で、計画的に”行うのなら、個人の自由だと思います。

ですが、そうやって個人の自由・自己責任の範囲内で借金をした方が、たとえば大きな病気になってしまったり、職場が倒産して収入がなくなってしまったら、どうでしょうか?

返せないものを、いつまでも返せと言い続けるのも不毛な気もしますし…。

“任意整理で将来の利息をカットして、返せるところまで借金(月々の返済額)を減額する”ぐらいであれば、適法の範囲内で、認められても良いのかな、と思います。

 

そもそも遊びの借金は債務整理できるの?

「ガチャ課金の救済が認められるなら、パチンコ・パチスロはどうなるの?」

こんな疑問もありますね。


ソシャゲのガチャ課金は、『対価として得られるものがゲームデータであり、換金性がない』という点で、ギャンブルとは違うと思います。

ソシャゲのガチャの換金性とRMTについて

ゲームのガチャで手に入るのは、あくまでゲーム内でのみ通用する、デジタルデータ(画像、キャラクター情報など)です。
そのため、一般に広く流通するような換金性はないと判断して良いと思います。

厳密に考えれば、RMT・リアルマネートレードと呼ばれる行為も存在します。

RMTは、ゲーム内のアイテムやキャラクタ、アカウント等のデジタルデータを、オークションや売買サイト、フリマアプリ等を通して、現金で売買する行為です。

ただし、ほとんどのゲームでは、利用規約などでRMT行為が禁止されているため、ここでは考慮しない事にしました。

ソシャゲのガチャには換金性がないから、パチンコやスロットのようなギャンブルではない…。

…とはいえ実は、ギャンブルと同様に、ソーシャルゲーム等の課金も『自己破産の免責不許可事由』とされる恐れもあります。

ギャンブルによって多額の借金を作ったなど,不誠実な破産者であることを示す事情があるときには,免責許可決定がもらえない(免責が許可されない)ことがあります。

借金の支払義務は,どういうときに免除されるのですか。免責不許可事由とは何ですか?-裁判所

上記の裁判所の資料では、『ギャンブルによって』と説明されていますが…。

平成27年6月、大阪地方裁判所の自己破産申立て書式に改定が入り、『ゲーム代その他有料サイト利用代等』が、免責不許可事由に関する報告の部分に追加されました。

これにより現在では、ソーシャルゲーム課金のための借金も『自己破産の免責不許可事由』と判断される恐れがあり、自己破産してもその借金はチャラにならない可能性があります。


ただ、これはあくまで“破産”における基準。
債務整理=借金を減らす手続きには、この他にも『任意整理』『民事再生』があります。

この2つは、自己破産と違って“借金の返済が免除されることはない”ものの、“減らしたり”“返済負担を軽くする”ことは可能です。

そして、任意整理と民事再生では、“借金の理由による制限がありません”。

そのため、ソーシャルゲームのガチャ課金で作った借金でも、ギャンブル軍資金で借りた借金でも、『任意整理』『民事再生』なら、減額・圧縮できる可能性があります。

 

最後に:ソシャゲ課金で借金地獄になったら、『課金地獄復活絵巻』を頼っていいの?

それでは最後に、『課金地獄復活絵巻』は本当に頼れそうなのか、私の考えや感想をまとめていきます。


まず、『返金してもらおう』『課金を全額、取り戻そう』と考えて『課金地獄復活絵巻』を利用しても、その通りにはならないのでは…と思えてしまいます。

この記事では、『課金地獄復活絵巻』は『債務整理』だと“仮定”して話を進めてきました。
(※2017/02/10の時点で、『課金地獄復活絵巻』の公式サイトでは、債務整理という言葉が使われておらず、明確に判断できません。とはいえ内容から勘案するに、債務整理のようだと考えられるため、あくまで仮定としています。


この仮定が正しければ、“課金を取り戻す”のではなく、“課金のために作った借金を、減額・整理する”ことになります。
ソシャゲ主要タイトルのリリース時期を考えると、過払い金返還も、消滅時効の援用も期待できそうにありません。


ただし、課金を取り戻せなかったとしても、“債務整理で借金が減らせる”可能性は高いでしょう。
自己破産では免責されなくても、『任意整理』『個人再生』なら、借金の理由を問われないので、減額できそうです。

また、任意整理や個人再生は、“弁護士や司法書士に依頼すると、業者からの取り立ても止めてもらえます。”
「借金の取り立てで大変なストレスを抱えている…」そんな方には、大きなメリットですね。


ただ実際のところ2017/02/10時点では、『課金地獄復活絵巻』の公式サイトの記載では、手続きが『債務整理』とは断言されていないので、何とも言えません。

実際には、返金を要求できるような“もっとスゴイ別の手段”があるのかもしれません。

“具体的にどのような手続きで、ソシャゲ課金を取り戻すのか”

これをもっとわかりやすく説明してもらえたら、より頼もしいサービスになりそうです。

『課金地獄復活絵巻』は、まだまだ始まったばかりなので、今後の更なる発展に期待したいと思います。

 

債務整理で借金を減らす方法は、他にもある

『課金地獄復活絵巻』のほかにも、債務整理で借金を減らせる弁護士・司法書士事務所は、いろいろあります。

債務整理に強い弁護士・司法書士事務所であれば、『課金地獄復活絵巻』と同じように、“課金のために借りた借金”も、任意整理や個人再生で減額できると考えて良いでしょう。

そうした、債務整理ができる法律事務所や法務事務所は、『たくさんある』からこそ、『選ぶのが大変』なのも確かです。

依頼者の親身になって、なるべく費用も抑えて、債務整理を行う事務所もあります。
その一方で、『過払い金がないと利益がでないから』といった理由で、依頼を断る事務所もあります。

玉石混交、様々な弁護士・司法書士の中から、本当に信頼できる先生を見つけるのは、簡単ではありません。

そこで一つ、ご案内したいのが、『司法書士法人みつグループ』です。

債務整理に強く総勢60名の債務整理専属チームが借金問題の解決を全力でサポートしてくれます。
『課金地獄復活絵巻』と同じように、“借金減額シミュレーター”もあります。

また、『司法書士法人みつ』の代表司法書士は著書やメディアへの出演なども豊富で、そういった点では信頼性も高く評価できます。

 

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