弁護士を選ぶのに口コミや評判は頼りになる?借金解消の相談のために

投稿日:2016年7月24日 更新日:

 

何かお買い物をしたり、サービスを利用する時に、“口コミ”や”評判”が気になってしまいますよね。
口コミは、いわば生の利用者の声。
それを見れば、本当に良い製品やサービスなのか、それとも実は良くないのか、実態がわかるような気がします。

最近では、医師や弁護士にも口コミのポータルサイトがあり、「専門家への相談も口コミで選ぶ」という時代になりつつあるようです。


ですが、こうした“口コミで弁護士を選ぶ”ことに、有識者は疑問を投げかけているんです。
弁護士の業界について調べ、時に疑問を投げかける“司法ジャーナリスト”の河野真樹氏が、「口コミで弁護士を探す」ことの危険性を指摘しています。

ネットの普及によって、そこで書かれる、いわゆる「口コミ」。市民が簡単に評判をつかめるソースとして、弁護士についてもまた、そこに期待する向きがなかったわけではありません。ただ、昨今、その信用性に対する疑念は、急激に高まっています。匿名でなされるコメントの無責任さ、匿名市民を装った同業者によるプラスにもマイナスにも誘導される評価。つまりは、実名で、それなりにコメントする責任が発生するような人間の評価でなければ、あてにならないということがはっきりしてきた、いわば、ネット「口コミ」の化けの皮がはがれてきたということです。

出典:BLOGOS - 扱いが難しい弁護士の「評判」 河野真樹(司法ジャーナリスト) link archive

そこで今回は、弁護士を口コミで探すことについて、注意点をまとめてみました。

弁護士を探すのに、口コミはどのくらい参考になる?

業者による“工作”がある

先ほどの司法ジャーナリスト・河野氏の指摘にもありますが、「匿名市民を装った同業者による」書き込みもあります。

自分の評判を上げたい弁護士が、利用者を装って「○○弁護士はすごくいい」と書き込んだり、逆にライバル弁護士の評判を落とすために、「□□弁護士にはガッカリです」と書き込んだり…。

ネットの口コミは、誰が書いたかわかりません。
その匿名性のため、こうした“工作”も行われてしまうんですね。

だからこそ、口コミは「信頼できない」と、プロのジャーナリストも言っているわけです。

借金の悩みは、一人ひとり事情が違う

まったくの嘘のない口コミでも、だからといって参考になるとは限りません。

例えば、こんな口コミがあったとします。

「○○法律事務所に相談して、借金を払わなくて良くなりました!○○先生、本当にありがとうございます!良い法律事務所です!」

これを書いた人は、本当にそういった体験をして、この通りに思っているとします。
ですが、これがイコール、「自分の借金も払わなくて良くなる」とは限りません。

どこから借りた、何の借金なのか?
いくら借金があって、いくら払わなくて良くなったのか?
なぜ払わなくて済むようになったのか?

…などなど、人によって事情が大きく違うからです。

例えば、「犯罪者に騙されて借金を背負わされてしまった人」が借金帳消しになるのは、納得ができますよね。
ですが、正当な手続きで借り入れをしたのに、「もったいないから踏み倒したい人」の借金も同じように帳消しにできるか…と考えれば、かなり違いがあることがわかります。

口コミは、あくまで個人の感想

それでは、人柄や丁寧さ、親切さについての口コミはどうでしょうか?
たとえば、こんな口コミです。

「○○法律事務所の○○先生は、丁寧で親切で本当に信頼できます。借金の悩みを相談するなら、○○先生がいいですよ!」

こんな口コミを見たら、「○○先生に相談したいな」と思えますよね。
ですが、実際に相談してみたら、何となく人柄が合わない、話がわかりにくい…。
口コミと全然違う結果になってしまいガッカリ、なんてこともあり得ます。

口コミは、あくまでも個人の主観です。
「○○先生が良い」と書いた人は、単にその弁護士と“相性が良かった”だけかもしれません。

自分とも相性が良いかどうかは、また別の問題になってきます。

弁護士選びに、口コミは本当に頼りにならないの?

いかがでしょうか?
「口コミ」と言うだけで、何となく信頼感があるような気がしてしまう…。
そんな方も、“口コミは100%信用してはいけない”と、ご理解頂けたと思います。

では、弁護士を選ぶ時に、口コミは本当に頼りにならないんでしょうか?

私としては、「何となく雰囲気をつかむ程度」ぐらいなら、参考にしてもいいのかな?と思います。
たとえば、あまりに悪い評判ばかりが書き込まれている弁護士事務所は、さすがにちょっと避けたいな…という程度です。

口コミサイトをいくつも見てまわったり、何十件もある口コミをじっくり読んだり…と頑張っても、時間の無駄になってしまうだけかもしれません。

私の失敗談:口コミを気にしすぎると時間を損する?

これは、私自身の失敗からの反省でもあります。

私も以前は、口コミをかなり重視していたのですが…。
口コミを頼りに弁護士を探そうと思っても、実際には選び切れなかった事があります。

というのも、やはり専門家だけあって、どの弁護士も「それなりに評判が良い」んです。
A弁護士にもオススメの口コミがあり、B弁護士にも、C弁護士にも同じようにオススメがあり…。

「結局、どの弁護士がいいの?」というのは、口コミではまったくわかりませんでした。

口コミを調べて、悩んで、また別の口コミを見て…。
という風に、丸3日ぐらい、口コミに悩まされてしまった結果です。

「結局わからないなら、口コミを気にしすぎてもいけないな」
「口コミを調べて悩んだ、私の3日間は何だったの?」

という気分になってしまいました。

ちなみに、その時私が選んだ弁護士は、口コミでの評判が5位ぐらい、あまり話題にもなっていなかった弁護士事務所です。
ですが、その先生は私と人柄の相性も良く、「この先生に相談して良かったな」と思えました。

弁護士選びは、口コミを気にしすぎてもいけない…と、つくづく思った体験でした。

-弁護士・司法書士

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